地域に根付く食文化を未来に伝えるために文化庁が始めた「100年フード宣言」で、滋賀県多賀町の「よびしの食」が選ばれた。
記念の展覧会が複合施設「あけぼのパーク多賀」(滋賀県多賀町四手976-2)で開かれている。入場無料。7月末まで。
記念の展覧会が複合施設「あけぼのパーク多賀」(滋賀県多賀町四手976-2)で開かれている。入場無料。7月末まで。
↑写真:毎日新聞より
「100年フード」は地域で育まれ受け継がれてきた食文化を次世代に継承する目的で文化庁が2021年度、募集。「伝統」「近代」「未来」の3部門に計212件の応募があり、131件が認定された。
滋賀県内では唯一「よびしの食」が江戸時代から続く郷土料理として「伝統」部門で選ばれた。
「よびし」は、親戚や近所の人を招いた会食を指す湖東地方の方言。多賀町では、住民が19年、町内のなくなりつつある伝統食を残そうと「YOBISHI(よびし)プロジェクト」(龍見茂登子代表)を結成した。
多賀町内各地に残る料理や、料理にまつわる伝承などを収集し、その結果を1、2カ月に1度、A4判2ページの「よびし通信」で全戸配布している。
昨年はそれまでの調査をもとに山菜料理「イタドリ煮」や「くるみごはん」など30種類の料理を紹介する本「多賀の食べるをつなぐ」(B5判98ページ)を出版した。
展覧会では、伝統食の紹介や、食をめぐる年間の暦、「おとこよび」「おんなよび」「つれよび」などさまざまな形態の「よびし」を調理具や器とともに紹介している。龍見代表は「若い人には地域の文化を再認識してもらい、お年寄りの方には懐かしんでもらえればうれしい」と話している。
<毎日新聞より>
展覧会では、伝統食の紹介や、食をめぐる年間の暦、「おとこよび」「おんなよび」「つれよび」などさまざまな形態の「よびし」を調理具や器とともに紹介している。龍見代表は「若い人には地域の文化を再認識してもらい、お年寄りの方には懐かしんでもらえればうれしい」と話している。
<毎日新聞より>