東近江江州音頭普及愛好会理事で郷土歴史家の丁野永正さん(東近江市建部瓦屋寺町)は、東近江市小椋谷を発祥とする木地師をテーマにした小説や新作の江州音頭を収録した書籍「永源寺惟喬伝説 木地師の神さま~江州音頭で語る木地師ものがたり~」をサンライズ出版(彦根市)から発刊した。
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↑写真:滋賀報知新聞より
前編の通史「永源寺は木地師の山里」は、ろくろ技術で木材からお盆や器をつくる木工職人「木地師」の歴史を解説。
内容:
▽鈴鹿山系と小椋谷
▽ろくろ工人の元祖
▽惟喬親王伝説
▽氏子狩と大岩氏
▽日野椀と朽木盆
▽惟喬親王終焉地さがし
後編は小説「小椋谷エレジー」で、わが国の木工製品の製作技術がどのように発祥し、全国に広がっていったのかを、ろくろ技術を伝えた木地師の祖神、惟喬親王の伝承などを交えて描く。
江州音頭「小椋谷浪漫」は、音頭取りの三代目真鍮家文好さんが作詞。
ろくろの技術を蛭谷や君ヶ畑に伝えた惟喬親王や、朝鮮半島からの小椋谷へ入植した渡来人、全国に散らばる職人をまとめる氏子狩といった伝承・歴史を歌詞に盛り込んだ。
販売(1500円)は以下の場所
・ヒトミワイナリー(東近江市山上町)
・江州音頭会館(東近江市八日市金屋2)
・平和堂書店(ショッピングセンターアピア内)(東近江市八日市本町)
・レンタルギャラリー&カフェ「エコール」(東近江市八日市清水2)
問い合わせ先: 書籍に関してはサンライズ出版(TEL 0749―22―0627)、江州音頭については東近江江州音頭会館(TEL 050―5801―1169)
<滋賀報知新聞より>