南極の風景印はがき届くよ 東近江・探検の殿堂が募集
南極観測船が前回持ち帰ったはがきの風景印=東近江市の西堀栄三郎記念探検の殿堂で |
東近江市の西堀栄三郎記念探検の殿堂は、南極を経由して届くはがき「南極ゆうびん」を募集している。
南極・昭和基地の特製風景印が入り、来春日本国内に届く。先着500通。
探検家西堀栄三郎(1903~1989年)が越冬隊長を務めた第一次南極地域観測隊で、南極観測船「宗谷」には1957年、郵便局が開設された。これをきっかけに昭和基地に郵便局が設置され、年に一度往復する観測船を利用し南極の隊員と日本の家族らが手紙をやりとりしてきた。
今回、探検の殿堂は関係者のつてで、日本からの郵便の枠の一部を得ることができた。殿堂に持ち込まれたはがきは11月に東京から出る観測船「しらせ」に積まれて昭和基地へ。特製風景印が押された後、「しらせ」に載って来年2月に南極を出発。4月に東京に到着し、宛先へと配達される。
応募は一人2通まで。宛先やメッセージを書いたはがきに63円分の切手を貼り、探検の殿堂に持ち込む。殿堂では、はがき大の紙を無料配布しているほか、西堀の探検時の写真や名言が載ったオリジナルはがき(80円)の販売もしており、切手さえ持参すればその場でメッセージをしたためることもできる。
応募は差出人の入館が条件。入館料は高校生以上300円、小中学生150円だが、東近江市在住者は無料。月、火曜は休み。
南極ゆうびんの歴史を説明するパネルや一次隊から西堀の家族に寄せられたはがきなどを並べた関連展示がある。
問合せ: 西堀栄三郎記念探検の殿堂=0749(45)0011
<中日新聞より>