日本刺繍 nuinui のブログ

日本刺繍をつづります

江戸型筥迫 『光琳かきつばた』

2018-05-07 12:47:42 | 筥迫&筥
ゴールデンウィークも何事もなく無事終わりました
(老夫婦には、何事もないという事がとても大事

街中、祭り、イベントたけなわで何処へ行っても人の波!!
そんなわけで、結構な時間家に籠っていました





「筥迫展」に出品したT・Tさんの作品です

今の季節にピッタリだと思って・・・







「筥迫」 背の部分

この作品は「さがらぬい」というステッチだけで仕上げています







マチの部分にも葉の模様を入れて葉が真直ぐ立っている様子を表現しました











古い刺繍の資料には、カキツバタ・ショウブの文様はよく見られます


尾形光琳といえば『燕子花図』の屏風
(根津美術館)が余りにも有名です

光琳と言えば「かきつばた」みたいに・・・・







写真左
東京国立博物館
「八橋蒔絵硯箱」 光琳作

螺鈿細工の花の部分、漆の葉の表現がおおらかで大好きなのです

筥迫展の下絵を考えていた時、この硯筥の文様を参考にして(まねっこして)出来上がったのが「光琳かきつばた」の筥迫です





あやめ
という響きが好きで、最初「光琳あやめ」とネーミングしたのです
が、途中で違うかな
と思って、カキツバタとアヤメとショウブとの違いを調べてみました~~
カキツバタかショウブかアヤメだか、わからない作品になりましたが
ポップな色が結構気に入っている作品です(苦笑い)