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青梅市のいじめ問題について

2022-05-05 05:48:30 | 日記

私は10年前に脳梗塞を発症した時、直後に市立総合病院に救急搬送していただいたにも拘らず、当時よりテレビなどで話題になっていた脳内の血栓を溶かす点滴薬(t−PA)を使われてもらえませんでした。それは、t−PAは脳梗塞発症3.5時間以内に投与しないと脳出血などの副作用が強くでるため、専門医が24時間体制で待機する必要があるのですが、当時は医師の待機体制が組まれていなかったためでした。2019年の統一地方選挙で、私ははそのことを訴えて青梅市市議会議員に当選いたしました。市立病院には「脳卒中センター」という部門がすでにありましたが、本来の脳梗塞超急性期治療のセンターでなく予防治療に重きを持つものでした。市議会で一般質問をする中で、24時間体制の脳卒中センター開設が約束され、日本脳卒中学会から認定を受けた24時間体制のセンターが開設されました。

しかし、もう一つ選挙で訴えた小中学校での子供同士のイジメや、教師による子供に対する罵倒中傷や体罰など不適切な指導をなくすことは、大変困難な課題でした。私個人としてご相談を頂いていた問題は、校長先生とお話できたこともあって、解決できましたが、イジメなどに関する問題はプライバシーの保護と関連して、大変難しいもんだいです。

令和3年度より、議会で教育等担当する福祉文教委員会に所属することができ、はりきっていたのですが、個人情報が特定されるイジメ問題は、全て秘密会で、会議内容は公開できません。現在青梅市では、約300名の不登校の子供がいて、そのうちイジメが問題で第三者委員会にかけられている事件が3件あります。3件については、保護者が学校や教育委員会の対応に不満を持ち、第三者委員会の調査を求めていますが、イジメはその3件だけではありません。

教育委員会にイジメ等を報告するの義務がある校長が、報告を怠ること、故意に隠蔽することもあり、これが問題を悪化させている一つの原因であると私は訴えててきました。令和3年12月議会で、青梅市いじめ防止条例の改訂が審議され、「校長はイジメの相談を受けた場合、調査する前に、直ぐに教育委員会に報告すること」という一文が条例に加えられました。第三者委員会は弁護士、医師、学識経験者からなる組織で、詳細で公正な調査が行われます。

関連した問題は、個人情報保護の関連から全て秘密会で審議されます。市民の皆様にはお伝えできないことになっています。令和4年3月議会に被害者の保護者から陳情がありました。今までの市議会福祉文教委員会で、ご自分の家族に関して秘密会で行われた部分の公開をする際、必要以上に黒塗りをせずに公開してほしい、という内容でした。

保護者の方のお話の内容は、秘密会のため、お伝えできませんが、イジメの酷さと、教育委員会職員の対応の酷さを知りました。該当の職員は令和4年4月の異動で、青梅市職員を解任されました。処分はありませんでした。

私も青梅市の情報公開請求利用することがありますが、A4一枚の公開書面のうち、中央に日本語が一行あるだけのいわゆる海苔弁当をもらった経験があります。青梅市の情報公開制度には不服申立ての制度があります。大学教授、弁護士など専門家4名からなる審査委員会で審議されます。

総務部文書法制課窓口からの聞き取りましたが不服申立てが行われた場合、審査委員会は不服申立て者の意見を認めて、公開範囲の拡大が答申されるそうです。一度審議会で答申された方針に従い、以後の公開の方針とするのが、行政として正しい道であると思いますが、なされていません。公開により不利益の生じる公務員を守る、というのは正しい公開方法ではないでしょう。情報公開文書中の公務員氏名は非公開にしてはいけない、という判例もあります。

 

 

 

 

 

 


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