Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

誘拐ラプソディー

2018-03-31 16:08:06 | 読書
(内容)
伊達秀吉は、金ない家ない女いない、あるのは借金と前科だけのダメ人間。
金持ちのガキ・伝助との出会いを「人生一発逆転のチャンス?」とばかりに張り切ったものの、誘拐に成功はなし。
警察はおろか、ヤクザやチャイニーズマフィアにまで追われる羽目に。
しかも伝助との間に友情まで芽生えてしまうー。
はたして、史上最低の誘拐犯・秀吉に明日はあるのか?
たっぷり笑えてしみじみ泣ける、最高にキュートな誘拐物語。



久しぶりの萩原浩作品。

前に読んだのがミステリーの「噂」やったことと、タイトルに誘拐ってつくからミステリーやと勝手に思い込んで読み始めたら…

まさかのコメディ。

主人公のダメ男伊達秀吉の脳内が面白おかしくて、読んでいてにやけてしまうくらいやった。

展開が面白くて次から次へとページをめくりたくなるくらいやった。

そして、最後はほろりとさせられる。

でも、もう少し盛り上がりがあっても良かったと思う。

少し前の作品やけど、コレは是非映像化してもらいたい。

絶対に面白いと思う。



★★★★☆

卵の緒

2018-03-27 07:19:33 | 日記
(内容)
僕は捨て子だ。
その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。
代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。
それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。 「親子」の強く確かな絆を描く表題作。
家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。
初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。
優しい気持ちになれる感動の作品集。


今、ハマってるのは以前買い漁ったブックオフのセール品を消化すること。

本棚から溢れてた本が少しずつ整理されて来ている。

こちらもブックオフのセール品で初読みの作家の小説。

2篇からなる短編小説。

どちらも読んでて気持ちいいし、面白い。

本当はせつない話やのに、それを感じさせない温かさを感じる作品。

我が娘が成長した時に読ませてあげたいと思った。

気持ちがほっこりする感じがめちゃくちゃ気持ちいい。



★★★★☆

さよならドビュッシー

2018-03-23 21:09:51 | 読書
(内容)
ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。
ピアニストを目指す遙、16歳。
祖父と従姉妹とともに火事に遭い、ひとりだけ生き残ったものの、全身大火傷の大怪我を負う。
それでもピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。
ところが周囲で不吉な出来事が次々と起こり、やがて殺人事件まで発生するー。
第8回『このミス』大賞受賞作品。


昨年、何冊か読んでまずまずの印象を受けた中山七里の小説。

このミス大賞を受賞してたりして、評判の作品やったから読んでみたかったけど、苦手な音楽系の話なので、ちょっと敬遠してた。

たしかにピアノ演奏の描写に関してはちんぷんかんぷんで、迫力も感じなかったし、少し苦痛やった。

でも、それを上回るような展開が面白かった。

後半には好きなどんでん返し的展開もあって、かなり驚かされた。

主人公の岬洋介がちょっと出来過ぎな感があるけど、シリーズモノとして、続編も出てるらしい。

ぼちぼちのペースで続編も読んでみたいと思った。



★★★★☆

動機

2018-03-19 20:15:31 | 読書
(内容)
署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した。
犯人は内部か、外部か。男たちの矜持がぶつかりあう表題作(第53回日本推理作家協会賞受賞作)
ほか、女子高生殺しの前科を持つ男が、匿名の殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」。
公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」など珠玉の四篇を収録。


久しぶりの横山秀夫作品。

またまたブックオフのセール品。

長い間、積読してた一冊。

4編からなる短編集。

4編は全く関連がなかったけど、それぞれ凝っていてまずまずやったと思う。

中でも好きなのは「逆転の夏」。

ちょっと主人公が自分勝手過ぎるのにイライラしたけど、後半のどんでん返し展開が面白かった。

全体的にはややインパクトに欠ける。

やっぱりガッツリ長編を読みたいなあー。



★★★☆☆

オーデュボンの祈り

2018-03-15 23:18:11 | 読書
(内容)
コンビニ強盗に失敗し逃走していた伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。
江戸以来外界から遮断されている“荻島”には、妙な人間ばかりが住んでいた。
嘘しか言わない画家、「島の法律として」殺人を許された男、人語を操り「未来が見える」カカシ。
次の日カカシが殺される。
無残にもバラバラにされ、頭を持ち去られて。
未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止出来なかったのか?
卓越したイメージ喚起力、洒脱な会話、気の利いた警句、抑えようのない才気がほとばしる!
第五回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞した伝説のデビュー作、待望の文庫化。


大好きな作家の一人、伊坂幸太郎のデビュー作。

独特の世界観は伊坂作品ならでは。

結構な長編やけど、読みやすくてスラスラと読めるのも伊坂作品の特徴の一つ。

伏線回収もキッチリと描かれていて、デビュー作とはいえ、さすが伊坂幸太郎と思わせられる。

残念な点は後半の盛り上がりが少し不足してる感じを受けた点。

その後の伊坂作品と比べてしまうと、どうしてもやや見劣りしてしまう。

でも、デビュー作としては素晴らしいと思う。

伊坂作品制覇まで着々と進行しつつある。



★★★☆☆

星の子

2018-03-09 21:22:06 | 読書
(内容)
主人公・林ちひろは中学3年生。
出生直後から病弱だったちひろを救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき、 その信仰は少しずつ家族を崩壊させていく。
第39回 野間文芸新人賞受賞作。


初読みの作家やったけど、本屋大賞にノミネートされた作品やったので読んでみた。

あやしい宗教にハマる両親とその子を描いた家族の話。

俺はどちらかというと宗教嫌いなので、あんまり共感出来なかったし、何かを得ることも出来なかった。

主人公は心の優しい子やと思うけど、もっと自己主張してもいいと思った。

実際に自分や自分の身内に起こったことと考えると、少し怖い。

内容的には好き嫌いのハッキリ分かれそうな作品やと思うけどら俺はあんまり好きじゃないかな?

でも、空気感は嫌いではない。

エピローグがよくわからなかった。



★★★☆☆

刑事の怒り

2018-03-08 06:55:23 | 読書
(内容)
被害者と加害者、その家族たちの“想い”をみつめてきた刑事・夏目信人が出会う四つの事件。
社会の歪みが生み出す不平等に、虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々。
非力な彼らを餌食にする犯人を前に、刑事のまなざしが怒りに燃える。
私たちが願うのは、被害者の幸せだけでいいのだろうか?


読書メーターを始めてから知った作家の一人である薬丸岳。

今まで読んだ小説もハズレがなく、好きな作家の一人に入る。

そんな薬丸作品の最新刊であり、夏目刑事シリーズ第4弾。

今回は短編集4編。

どの作品も夏目刑事の洞察力の鋭さと優しさに満ち溢れてる。

個人的には表題作の「刑事の怒り」が好きかな。

東野圭吾の加賀恭一郎シリーズみたいに長く続いて欲しいし、映画化されて欲しいなあ。

本作品も読みやすかったし、面白かった。

やっぱりハズさんなあー。



★★★★☆