(内容)
人気球団スターズのエース浪岡龍一は、才能、頭脳、闘争心のどれもが超一流だった。しかも、極貧からのし上がった苦労人。だが、週刊誌に暴力団との交際を報じられたことで評価が揺らぎ始める。各メディアは特ダネ合戦に沸き、黒い噂は八百長の可能性にまで広がる。真相を究明すべく、ベテラン刑事と敏腕記者が浪岡を調べるが…。元新聞記者が球界のタブーに挑む、迫真のミステリ。
久しぶりの本城雅人作品。
野球好きな私にとって好きな作家の一人である。
一人の投手が小学生時代からプロ野球のエースへ上り詰めるまでが描かれている。
主人公である投手が悪なのか善なのかが最後までわからない。
これが読み手を惑わせる思惑なのかもしれないが、結局最後まで分からずモヤモヤした気持ちが残る。
野球好きにしかわからない詳細な部分も描かれているが、イマイチのめり込むことが出来なかった。
こんな時代もあったのか?と思わされる一方、今は平和な世の中になったなあと思わされた。
他の野球関係の作品も引き続き読んでいきたいと思う。
★★★☆☆
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