Around 50 人生はアドベンチャー!

40代半ばにして再婚
妊活のおかげでベビーを授かりました。
ベビーのこと・日常・野球・読書など気まぐれで綴ります。

横道世之介

2020-05-28 07:49:00 | 読書
(内容)
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。友の結婚に出産、学園祭のサンバ行進、お嬢様との恋愛、カメラとの出会い…。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。第7回本屋大賞第3位に選ばれた、柴田錬三郎賞受賞作。


映画を先に観てしまっていたので、ある程度のあらすじは頭の中にインプットされていた。

180分もの長編映画は退屈だったが、小説の方は独特の空気感がいい感じに表現されていて面白かった。

先に小説を読んでいればもっと印象は変わったかも?

特に終盤の展開については。

小説を読んで映画で祥子役を演じていた吉高由里子はあらためてピタリの配役だったと思わされた。

同じような時代に青春時代を過ごした自分にとって、やや羨ましくも感じる部分もあった。

読み終えても鬼になることがいっぱいある。

そのあたりは続編で出てくるのかな?

近いうちに続編も読んでみたいと思う。



★★★★☆

許されようとは思いません

2020-05-22 17:54:37 | 読書
(内容)
「これでおまえも一人前だな」入社三年目の夏、常に最下位だった営業成績を大きく上げた修哉。上司にも褒められ、誇らしい気持ちに。だが売上伝票を見返して全身が強張る。本来の注文の11倍もの誤受注をしていたー。躍進中の子役とその祖母、凄惨な運命を作品に刻む画家、姉の逮捕に混乱する主婦、祖母の納骨のため寒村を訪れた青年。人の心に潜む闇を巧緻なミステリーに昇華させた5編。


芦沢央作品は本作品で3作目。

今まで読んだ3作同様、タイトルにインパクトがある。

5篇からなる短編集。

気持ち悪く怖かったのは「姉のように」。

なんとなく角田光代の「坂の途中の家」を思い出した。

どの短編にも最後に驚きが隠されているのは読んでてびっくりさせられた。

そして、全ての短編が不気味で怖い。

唯一表題作の最後はいい感じだったが。

短編集もいいが、がっつり長編を読んでみたいと思った。




★★★☆☆

迷子の王様

2020-05-20 08:16:00 | 読書
(内容)
「会社を辞めて、これからどうするつもりなんですか?」リストラ面接官として村上真介が今回対峙するのはー鼻っ柱の強い美容部員、台湾に身売りした家電メーカーのエース研究員、ペースを狂わせる不思議ちゃん書店員。そして最後にクビを切られるのは、なんと真介自身!?変わりゆく時代を見据え、働くこと=生きることの意義を探す人々を応援する人気シリーズ、旅立ちの全四話。


少し間が開いてしまったが、シリーズ5作目で最終作。

完全に登場人物のキャラや設定も頭の中にインプットされているので、すらすらと読むことが出来た。

4篇の短編で構成されているが、最後の短編はリストラとは関係なく、村上真介自身の話。

あまり書くとネタバレになるので…

好きなのは「さざなみの王国」。

登場する女性の設定が興味深かった。

楽しみに読んでいたシリーズが最後を迎えるのは寂しく感じる。

また、シリーズ全編通して再読してみたいと思う。




★★★★☆

ツ、イ、ラ、ク

2020-05-15 08:01:00 | 読書
(内容)
地方。小さな町。閉鎖的なあの空気。班。体育館の裏。制服。渡り廊下。放課後。痛いほどリアルに甦るまっしぐらな日々-。給湯室。会議。パーテーション。異動。消し去れない痛みを胸に隠す大人達へ贈る、かつてなかったピュアロマン。恋とは、「堕ちる」もの。

全く前情報がない状況でブックオフのセール品を購入。

完全にミステリー小説だと思い込んでいた。

なので、前半は違和感を感じながら読んでいた。

途中で明らかおかしいとわかり、検索してミステリー小説でないことを知った。

なので、ストーリーの入り込みに時間がかかってしまった。

青春小説であり恋愛小説でもある。

特に前半は登場人物が多すぎて頭の中がなかなか整理出来なかった。

面白くないわけではないが、全体的にあまり好みではなかった。



★★★☆☆

多動力

2020-05-11 16:01:00 | 読書
(内容)
「石の上にも三年」「真面目にコツコツ」が評価される時代は終わったー。インターネットの到来で、ありとあらゆるモノがつながった今、次から次に自分が好きなことをハシゴしまくる「多動力」を持った人間が求められている。一度に大量の仕事をこなす術から、1秒残らず人生を楽しみきるためのヒントまで、堀江貴文ビジネス書の決定版!


少し前に読んだ「人生の勝算」では、前田裕二という人間を見直す機会を得ることが出来た。

本作ではやはりホリエモンはホリエモンで好きになれないのが改めて理解出来た。

書いてることは本筋で間違っていないことが多い。

しかしながら、サラリーマンにはサラリーマンなりのルールがあり、その上で社会は成り立っている。

ホリエモンのような人間ばかりでものづくりをしても絶対に成功しない。

これは断言出来る。

ものづくりは一人で出来るのではなく、チームで作り上げるからである。

それぞれ持ち場立場によって一定のルールの中で動かなければならないのである。

それを勘違いした人間が私の身近にもいる。

そういう人に悪影響を与えてるのがもしかしたらホリエモンなのかもしれない。



★★☆☆☆

死命

2020-05-09 13:40:00 | 読書
(内容)
若くしてデイトレードで成功しながら、自身に秘められた女性への殺人衝動に悩む榊信一。ある日、余命僅かと宣告され、欲望に忠実に生きることを決意する。それは連続殺人の始まりだった。元恋人の澄乃との皮肉な再会。犯人逮捕に執念を燃やす刑事・蒼井にも同じ病が襲いかかり、事件の展開は衝撃の結末をー。


緊急事態宣言が発令されてから、なかなか読書欲がわいて来なかったが、ゴールデンウィーク明けから急激に読書欲がわいて来た。

そろそろ積読本の処理を開始して行きたいと思う。

末期癌の刑事と刑事が絡み合う話。

少し出来過ぎた感があるものの展開のスピード感があり、どんどん読み進めることが出来た。

登場人物の心理描写も良く描けていて、ハラハラドキドキさせられた。

少し残念だったのは終盤の展開がなんとなくわかってしまった点。

それと、薬丸岳ということで何か社会に対するメッセージを残してくれるのではと期待していたが、なんとなく無かった気がした点。

引き続き他の作品もどんどん読んで行きたいと思う。




★★★★☆

これからの会社員の教科書

2020-05-08 10:26:00 | 読書
(内容)
【田端信太郎が贈る「仕事の基本」決定版! 】
リクルート→livedoor→LINE→ZOZO
日本的な大企業から外資系、ベンチャー企業を渡り歩く中でわかった、どんな文化の会社であっても必ず評価される共通項。
それは結局、新人時代に教わった仕事の基本でした。
「風邪を引いたら、休むべきか」?
「ミスをしたとき、どうすればいいのか」?
「これからの時代に生き残るために、なにを学べばいいのか」?
Twitterフォロワー21万人。「新R25」「NewsPicks」掲載の仕事論でも話題を呼ぶ田端信太郎が、 働くきみの率直な疑問に、本音でこたえます。


有名な人らしいけど、全く知らなかった。

無知過ぎる自分が恥ずかしい。

内容は新入社員や若手向けの仕事の教科書。

自分自身が若い時に思っていたことや考えていたことが書かれていて、かなり共感出来た。

しかし、そんな当たり前のことを文章で書くのはとても難しいことだと思う。

目から鱗の内容ではないが、改めて色々と考えさせられる。

感想に「もう少し年齢が若い時に読みたかった。」って書こうと頭の中で考えていたら、最後にカーネル・サンダースや伊能忠敬のくだりが出て来て、言い訳出来なくなった…

若い人だけでなく社会人として成功したい全ての人に推薦したい一冊。

早速、今日から新しいことを始めてみよう!



★★★★☆