ゆのひらんおばちゃん Part3

創業70年の土産屋を 2023年3月末で閉めました。『夫婦で余生を どう生きるか』を模索していきます。

避難は空振りでも良いのです

2024-08-31 | リメイク
台風10号から避難していたのでブログも2日あきました。少し長くなります。


当初の『【警戒レベル3】 高齢者等避難発令 』が

翌日早朝5時過ぎに『【警戒レベル4】避難指示 発令』で飛び起きました。

もう生協の配達があるとかなんて言ってる場合ではありません。暗いは危ないので 明るくなるのを待って、避難することにしました。

庭を見ると カイズカイブキカット(正しくはゴールドクレスト)が1本斜めに倒れて、川の水が庭にちゃぽんちゃぽんと 入り込んでいました。


2020年7月の忌まわしい水害の記憶が甦ります。

国道210線に下る県道が7時から通行止めになるというので 6時半過ぎに バタバタと出発しました。

下っていると対向車の知人がクラクションを鳴らし『もうオーバーフローして通れん』と教えてくれました。

ててUターンし、遠回りで湯布院に向かいました。

2020年の水害の時は、一時的に湯平の高台の宿にお世話になったり、B&G体育館に避難したこともありました。

体育館は眠れません。







川のそばに住んでいる人間でないと あの恐怖はわからないでしょう。あの水害から避難に躊躇しなくなりました。

10時前に湯布院の宿に着きました。なぜか普段着の人達が続々と、しかも高齢者がやってきます。

なんと 湯布院盆地の底を流れる宮川が越水し、床下浸水、床上浸水の危険がある住人が どんどん避難して来たのです。中高年が多いです。宮川はよく越水しますが、今回は特別ひどいようです。

チェックインは通常15時からなのですが、早くからロビーで待たせてくれました。

その上 昼になるとパンやコーヒーを振る舞ってくれるのです。

14時に5階の部屋に案内されました。雨は増し 目の前の大分川が増水しています。



川岸の茅が倒れ 水の早さを感じます。



夫の同級生が駅裏の写真を送ってくれました。これは大変です。湯布院で生まれ育った私ですが こんな光景は初めてです。



夕食はコンビニの弁当とサラダです。朝はバイキングです。欲張りすぎてパンを部屋に持ち帰りました。あれ、前回も同じことをしている気がします。ここでの避難は三回目です。



テレビでは 全国放送で由布市、湯布院盆地の被害が流されるので 親戚や知人友人から心配の連絡が多く入ります。

チェックアウト前に雨が落ち着き、静かになったのは台風が由布市の上を通り抜けたからだそうです。由布山の麓の温泉の湯けむりが まっすぐ立ち上っています。


帰りの予定のルートは、盆地の中の道路に土砂が流れ出して通行止めとなりました。

湯平の県道の足元がえぐれて通行止めの連絡がありました。それで 来る時と同じく山の中をヒヤヒヤしながら遠回りで帰宅しました。

行く時に危険を知らせてくれた方に帰宅を知らせ お互いの無事を喜び合いました。こちらは 湯布院の知人の民宿に行く予定が、盆地内の通行止めで行き着けず 湯布院ラックホールにお世話になったそうです。

花合野川の水は 少なくなって、川に繁っていた草木が流れ去っていました。




2020年の経験があるので川沿いの人は避難する人が多くいました。帰宅したことを組長に伝え ようやく日常に戻りました

避難は危険から身を守るための選択です。空振りでも良いのです。川のそばから離れなくてはなりません。高台に住んでいる方にはわからない感覚でしょう。

湯布院盆地の被害に会われた方にお見舞い申し上げます。どうぞ1日も早い復旧を願っています。