昨日夕方、次男が公園の木を登るセミの幼虫を1匹持ち帰ってきました。
かわいそうだとは思いましたが、子供の教育のため家の中で羽化させてから逃がしてやることにしました。
さっそく虫かごに入れて、木切れを入れて登らせたのですが、高さが気に入らないのかすぐ下に降りて
カリカリとむなしい音をたててプラスチックのケースをかじっています。
まるでトイレを我慢しているかのようにせわしなくて辛そうなので、
自然に近い状態にしてあげようと、和室のシャッターを閉め、内側の網戸に登らせて部屋を暗くしてみました。
お風呂に入っていると、次男が「セミの後ろのチャックが開いてきた!」と教えに来ました。
まるで怪獣のぬいぐるみから人間が出てくるような表現に思わず笑ってしまいました。
それからカメラを片手に、家族そろってセミの羽化の観察会を和室で開くことになりました。
何ゼミなのか、性別はオスなのかメスなのかまったく判らないので、皆興味深々です。
覚悟を決めていたセミは時々フラッシュをあびながらもセミ生涯の一大イベントを披露してくれました!
午後9時30分ごろから、羽化を始め、上半身が出てエビ反り状態になり羽根がある程度伸びたら、
お尻を完全に殻から抜いて完全に羽根を伸ばします。
この間約50分、結局クマゼミのメスだということが判明しました!↓
朝になるとクマゼミの色(右下写真)にしっかり変わっていたので、鳥に食べられないように次男と一緒に祈りながら窓からそっと逃がすと自力で飛んでいきました。
地面の下で6年ぐらい暮らして、地上でたった数週間の儚い命ですが、我家にとても大きな感動を与えてくれました。
この感動と羽化したばかりの羽根のあの鮮やかな緑色は当分の間忘れられそうにありません。