小さな電車への郷愁

2006-11-29 | Weblog
私鉄沿線の街が好き。
庶民のささやかな生活が息づいている
そんなイメージがあります。

線路すれすれに建物があって
踏切の音もうるさそうだけれど
なんとなく郷愁をそそられる場所。
   

残念ながら我が家の近所には踏切もなく
広い線路に弧線橋がかかっていて
ちょっと味気ない感じ。
たまに私鉄で出かけると、初めての場所でも
懐かしさがこみあげる風景に出会ったりします。
どうしてなのかな。。

そういえば私の高校時代もローカル線通学でした。
電車で片道30分、駅から自宅や学校まで
歩く時間も入れると1時間以上かかりました。
それでも全然辛くなかったし、むしろ
とても楽しく懐かしい思い出です。
通学仲間がいたからですね。

朝、駅へ向かうと途中から合流する友達。
その人とは小中学校ではあまり話さなかったのに
何故か一緒に歩くようになったっけ。
駅に着けば他の仲間がいるので別々だし
卒業後もそれきりだった不思議な関係。。

車内では友達と他愛も無いお喋りをして
睡眠不足を補おうとしている会社勤めの方々には
申し訳ないことをしていたかも。
でも、こんなこともありました。
ある朝、積雪で電車が立ち往生したのです。
何とか動いて学校に着いた時は既に
二時間目の授業中でしたから
1時間以上は止まっていたことになります。
全然退屈せずお喋りに興じていた私達は、
傍らに座っていたサラリーマンやOLが
急にプッと笑い出したので驚きました。
いつもと同じ会話をしていたつもりが
周囲の人には漫才に聞こえたようです。
その時は退屈しのぎの助けになったようで(笑)

確かに当時の通学仲間には、口達者で
次々に面白い話が出るので感心する人が
少なからずおりました。
私は彼らがとても羨ましかったものです。

そして、これは少々恥ずかしくて迷ったけど
ついでにお話しますと・・その中に
片想いの彼もいたんですよね。
クラスは違ったけれど電車仲間の一人でした。
同じ車両に乗り込んでくるので
その駅では毎朝ドキドキ。
でも、早くから気付いていたんです、
彼は一緒にいる友達のことを好きだと。。

そんな楽しかったり切なかったりした
懐かしい思い出があるから
ローカルな匂いのする私鉄電車に
惹かれるのかもしれません。
けれど、それでも、また別な、皆が懐かしく
感じるものを、小さな踏切や電車は
持っているんじゃないか?そんな気もします。

上の写真の踏切までは時々歩きますが
その先は滅多に行きません。
今日はお散歩日和だったのと、もう一つ小さな
踏切を撮影したくて、さらに足を延ばしました。

古い住宅街で細い路地がたくさんあります。
線路沿いの道が途切れていたので
途中から曲がって踏切を探そうと思いました。
ところが行き止まりの路地が多くて
二回も引き返すはめになりました。
クネクネと曲がった結構長い路地の先が
行き止まりだなんて・・・もしかしたら
民家の隙間を抜けられるかとも思いましたが
もし違っていたら怖いですよね(苦笑)

方角だけは見当がついていたので
行き当たりばったりの散策の末に
やっと見つけたのが、この踏切です。
   

確か、もっと小さい踏切もあったはず・・
実はこの近辺で、何年も前に一度だけ
ポスティングをしたことがあるのです。
(前のパート先での仕事でした。)
その時も行き止まりに悩まされ
地図を持ってなければ迷子になりそうでした。
今日は地図も無いので不安だし、
ここまでで1時間くらい歩いていたので
諦めて戻ることにしました。

私鉄沿線の街、歩くのは楽しいのですが
道が分かり辛いのが難点です(笑)


ご紹介が最後になってしまいましたが
この記事は、かなこさんのブログ
懐かしさをかきたてられて書きました。
Sweet*Studio ふみきり に
トラックバックしま~す。
かなこさん、有難うございました!




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