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秋のベネルクス三国紀行(5)ベルギー №264

2018-03-18 09:03:09 | 旅行
第4日目 2017年10月27日(金)晴れ 15℃ ホテル発 8:20
 ベルギーがスペインやフランス、そしてオランダからの支配を脱し、ようやく独立が認められたのは1839年で、隣国のオランダ人は、「ベルギーの歴史の教科書は世界一薄い」と陰口をたたくと言うことですが、ベルギー人も黙ってはいません。「オランダ人の財布は世界一薄い。」とオランダ人はケチだと悪口をいうのだとか。
 2016年3月に連続爆破テロ事件が発生し、死傷者は300人を超えました。このため、このツアーも再開したばかりです。銃を手にした兵士が、二人一組で市内を巡回警備している姿をみて、改めて事件の悲惨さを思い起こしました。
 ベルギーといわれてすぐに思い浮かべるのは、ビールやワッフルそしてチョコレートですが、「ローマの休日」や「ティファニーで朝食を」で有名なオードリー・ヘップバーンがベルギー出身の女優さんだというは今回初めて知りました。
 経済規模は日本より小さいのですが、一人当たりのGDPは20位で、22位の日本より上です。ここ数年サッカーのFIFAランキングが上昇し、現在5位で。ちなみに日本は55位です。ベルギーはフランス、オランダ、ドイツ、ルクセンブルクと国境を接し、海を渡ればイギリスにも近い「ヨーロッパの十字路」といわれているそうです。
    
 19世紀に年にオランダから独立したが、それまでにフランス、スペイン、オーストリア、ネーデルラント(現在のオランダ)など時の覇権国に支配されてきました。人口はおよそ1100万人。東京都の人口規模で、面積は日本の関東地方ほどの広さ。首都ブリュッセルは、この国のほぼ中心部に位置し、110万人が暮らす。第二次世界大戦後、EU統合が進められるなかで、ドイツやフランスの間に位置するこの地にEUやNATOuなどの国際機関の本部機能が置かれるようになり、「ヨーロッパの首都」とも呼ばれるようになった。
 カトリックの国ですが、近年中東からの移民が増加している。交通の要であったため、昔から争いの絶えない土地だった。ベルギーの北半分はオランダ語を話し、南半分はフランス語を話す。ドイツの隣接地域はドイツ語を話し、公用語が3つもある多言語国家です。その上、北半分にある首都ブリュッセルではフランス語を話すという何とも複雑な文化を持った国なのです。EUの首都がブリュッセルになったのは、フランスでもドイツでもないからという理由があるとか。
1 ブリュッセル観光
 ブリュッセルは「小さなパリ」とも呼ばれる美しい街美しく世界遺産にも登録され、「小パリ」とも呼ばれている。ビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第11位の都市(東京は3位)と評価されており、特に政治的評価が高い。
      
(1)グラン=プラス(フランス語:Grand-Place, オランダ語:Grote Markt)
 ブリュッセルの中心地にある大広場。ヴィクトル・ユゴーが賛嘆したことでも知られるこの大広場は、世界で最も美しい広場のひとつと見なされ、世界遺産に登録されている。フランスの詩人ジャン・コクトーをして「豊穣なる劇場」と言わしめ、文豪ヴィクトル・ユゴーが「世界で最も豪華な広場」と称えたグラン・プラス。市の中心部にある縦約110m×横約70mの石畳の広場は、市庁舎や王の家(市立博物館)、ギルドハウスなどの歴史的建造物に囲まれ、ビール醸造博物館やチョコレート博物館、ブリュッセルの英雄セルクラースの像などが集まる観光の拠点。ワッフルの甘いにおいが漂うエデュープ通りにはあの有名な小便小僧があり、カメラを向ける観光客でいつも賑わっています。
(2)小便小僧(マネキンビス)
 意外と小さなものである。トレビの泉や札幌時計台と同じような感想である。爆弾を小便で消して町を救ったという説があるそうである。おしっこの代わりにベルギービール出すこともあるそうですが、微妙ですね、
 驚いたのは近くに屈んでおしっこをする「小便少女」の像があったことである。ガイドさんが案内してくれたのは、細い路地で、通常の観光客では気づかないところにひっそりとありました。赤い鉄格子で厳重にに囲まれていました。なんだか、カメラを向けるのがはばかれる像ではありました。


(3)チョコレートとワッフル、そしてビールとレース
 さすがチョコレートとワッフルの街で、グランプラス広場を中心として、ゴディバをはじめとして、マリーやレオニダス、ガレーなどの専門店がずらり。ワッフルを売る屋台もたくさんありました。もちろん、ベルギービールをカフェのテラスで飲むことができます。残念ながら、10月末では少し寒いですね。ベルギーレースもベルギーの伝統的なものですが、我が家の食卓には高価すぎて合わないので購入を断念しました。
     
2 ゲント
 ゲント (Gent) は、ブリュッセルの北西50kmにある人口22万人で、ベルギーではブリュッセル、アントワープに次ぐ第3の都市。中世には織物業で栄えましたが、現在は花の栽培が盛んな町となっています。なお「ゲント」は英語読みで "Ghent" とつづりますが、現地のオランダ語は "Gent" で「ヘント」と読みます。
 町中には何百年も経た建造物が点在し、歴史を見つめてきたいくつもの尖塔が空に向かってそびえています。ゲントはまた、フランダース地方最大の大学の町で、居心地の良いカフェや手頃な値段のレストランが集まっています。

(1)聖バーフ大聖堂 (Sint Baafskathedraal)
 ゲント市の中心部にある大聖堂です。12世紀に着工し、16世紀に完成したロマネスクとゴシック様式を併せ持った堂々たる建物です。 高さ88mの塔がそびえ、内部は豪華な装飾になっています。
(2)フランドル絵画の最高傑作といわれるファン・アイク兄弟作の祭壇画「神秘の子羊」
  聖バーフ大聖堂にあるファン・エイク兄弟作の祭壇画「神秘の子羊」は、初期フランドル絵画の最高傑作と言われる。
  15世紀に描かれたとは思えないほどみずみずしく、そして精緻な 細部の描写は見るものを圧倒します。
    
(2)鐘楼 (Belfort)【世界遺産】
  聖バーフ大聖堂の北西にある高さ91mの建物で、世界遺産とな っているフランドル地方の鐘楼の一つです。13~14世紀にギルド によって建てられたもので、エレベーターで登ることができる。


3 ブルージュ (Brugge)
 ブリュッセルの北西100kmにある人口12万人ほどの町。9世紀頃に建設され、13世紀にはハンザ同盟の町となり、15km北の北海に通じる運河の港町として貿易で栄えました。15世紀以後は運河に土砂が堆積して港の役割がなくなり衰退しましたが、街並みはその当時のまま時間が止まったように今に伝わっています。多くの歴史的建造物が残る旧市街は「天井のない美術館」と称され全体が世界遺産となっています。その旧市街には運河が通じていて美しい橋が50以上もあり、「ブルージュ」自体「橋」の意です。
    
(1) 運河クルーズ
 30分ほどの時間で回る運河クルーズは今回のツアーの中でも最も素晴らしかった。秋の青空の下、17世紀から18世紀の建物が並び、いくつもの石組みのアーチ状橋の下をくぐって聖母教会や白鳥の群れを見ながら30人ほどの乗せたボートは心地よかった。

    
①ベギン会修道院
 オードリー・ヘップバーン主演の映画「尼僧物語」のロケが行われたという修道院です。ヨーロッパ中世の封建的社会にあって、女性は結婚するか修道女になるほか生きていく術はありませんでした。そこで12世紀のベルギーで、女性の自立支援のために女性だけで組織された共同体がベギン会でした。世界遺産に登録されています。

    
②愛の湖 (Minnewater)【世界遺産】
 ベギン会修道院の南にある湖です。かつてゲントとを結ぶ水上輸送の港だったところで、南北200m、東西30mほどの大きさで現在は水門でせき止められています。 恋人たちが憩う場として名付けられ、白鳥が浮かぶ景色が絵になります。

    
 夜の散策。夕食後、ツアーに一人で参加している女性と私たち夫婦はブルージュの町をゆっくりと散策した。


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