以前から妻とのウォーキング中、時折、水田の畔にキジの姿を見かけていた。
4年前に私はN農園の仲間に加わったのだが、農作業中、身近な所から‶ギャー”という突然の鳴き声に驚かされたものだ。
そして2年前には、番となって間もなく2匹の子が授かり一家でN農園に現れ始めた。
無邪気な子供たちを慈しみ外敵からの防御も怠りなく周囲に視線を配りながら散歩している姿はまことに微笑ましかった。
私が可愛い子供たちに近づくと、父ちゃんが遮るように私の前に現れて気をひかせようとトリッキーな動きをとる。
その間、母ちゃんが子をせかし逃がそうとするのだが、子たちは一向にその気がなくアチコチと道草をする。その様子がまた可愛いい。
そのうち子たちが叢に姿を隠すと、父ちゃんはおもむろに後を追い姿を隠す。
しかし、あの平和な一家に何が起きたのだろうか!?
昨春から母ちゃんと子たちの姿はなくオスだけが単独で相変わらず頻繁にN農園に姿を見せるようになった。
私たち菜園仲間の内では時折湖のキジ一家の動向が話題となる。YさんとOさんはアライグマ説、Hさんはキツネ説・・・
いずれも凄惨な結末を暗示しているが、Nさんとなると雉ナベ説と容赦のない残酷さが加味される。
で、私はと言うとテリトリー説に落着させようとするのだが、彼らからはこの開発が進む中、楽観的過ぎると納得は得られない。
~ 今日も雉太郎はN農園の柿の木の下をソロ活動
カメラを向けるとゆっくりと逃げる。
尚も追いかけると、モンローウォークで・・・
昼飯に帰ろうとすると路上で通せんぼ―
雉太郎よ、どいてよ、路上は危険だよ
Nさんが耕運機で耕したばかりの芋畑で虫でも探すのかな?