姫越山~座佐の高~芦浜周回登山②
7時48分、姫越山山頂を後にする。しばらく平坦な尾根道を気持ちよく歩いていると古い石の囲み跡にいくつかの標識が現れる。のろし台だ。クジラ船との交信?とか往時の面影を探るが・・・。標識の中にはピーク感はないが鬚尾山474mとかイセAOKIさんの独特の標識には狼煙山とある。これより激下りが始まる。
途中木立が切り払われた展望地より芦浜を望む。
唐人殺し峠にさしかかる。(8:30)左手は新桑窯(さらくわかま)、右手は芦浜への下り道だ。先ず座佐の高に向かいその後芦浜へはこの道を降りることになる。真ん中の急斜面を座佐の高に向かう。この峠は3度目だがその度に嫌な気分になる。このネーミングだけはいただけない。暗い過去を想起させる。後日、検索してみたが謂れは不明だった。ウィキによれば、明和元年(1764年)大阪で起きた日本人通辞による朝鮮人殺害事件のこととあるが、どうも違うようだが更に陰惨なイメージが強くなっただけだ。ついでにこの日本人通辞も朝鮮側の立会いの下所刑に処せられ、この事件をもとに歌舞伎に脚色され多くの作品が生まれたという。本筋に戻ろう。
どんどん登って行く。
雑木林のトンネルの先が明るい!
木に括り付けられた山名板が山頂だと知らせてくれる。座佐の高だ! (8:58)
以前、正面の尾根伝いに浜に下りたことがあるが、尾根舌端は垂直の崖となり危険極まりない難路となっていたが絶景地でもあった。最後道がわからず難儀したことがある。
眼下の座佐ノ浜まで、2.7キロの標識があった。山頂の海抜は459mだから、降りるにはぐるりと尾根伝いに回り込まなければならない。
真下の池(座佐池)の右手にも池があってそこから流れる水深1mぐらいの川を渡るのに真冬だというのに濡れるのが嫌だったので、人の目のないのをいいことに下半身裸で渡った経験を思い出した。
この浜を横切り尾根を越えるとタマゴ浜という無人の浜に出てまた尾根を越えてようやく新桑窯登山口に着いた時はヘトヘトだったもんだ。
今はスマホのヤマップと言う強い見方があるからあのような経験をしなくて済むがなにか物足りない気もする。コンパスと地図で読図する手間も必要なくなった。登山も体力次第とシンプルになってしまった。年齢のことを考えるとありがたいのだが( ^ω^)・・・
山頂での小休憩のあと、再び唐人殺し峠まで戻り、そこから芦浜に降りることにした。
九十九の激下りの途中のブナ林。
特別大きなブナ。
急斜面が終わり広く水平な植林帯に降り切った。
一面黄色い花に覆われていた!
中部電力作業小屋の隣の水場では大量の清水が噴き出していた!
森林を抜けたところで振り返ると縦走路が一望できたが、姫越山はどれか同定できなかった 多分海抜2mぐらい?
打ち寄せる波音がいよいよ大きくなり始めた。
~to be continued~