【台風１９号】経過観察。

防災カレンダー
９日。[己]亥・甲戌・[己]卯。

東京都から南方向


神奈川県三浦市（立つ雲）


徳島市（立つ雲）


鹿児島県鹿屋市

風力について訂正します。

　昨日の風速予想ですが、ノットで表示されていたものをm/s単位と勘違いしていたため、青紫ゾーンを４０m/sと想定してしまいました。実際は半分の２０m/sとなります。ただし、、

大型で猛烈な台風19号　三連休に関東直撃へ　暴風被害に厳重警戒を
2019/10/09 06:06 ウェザーニュース
・・・
上陸時は最大瞬間風速60m/s予想
台風は明日10日(木)朝の時点でも猛烈な勢力を維持する予想です。
このあとは進路を少しずつ北寄りに変えて、12日(土)から13日(日)早朝に東海から関東にかなり近づき、上陸するおそれがあります。
その段階でも中心付近の最大風速は40m/s前後、最大瞬間風速は60m/s近い予想です。暴風域が広いため、接近前から暴風が吹き荒れます。
・・・
木の枝などの飛来物により窓ガラスが割れたり、建物の一部損壊、大規模な停電などが発生する危険があります。飛ばされやすいものは屋内へしまうことはもちろん、窓ガラスにテープを張るなどの補強、懐中電灯や備蓄バッテリーの準備など、停電への備え・対策もしておいてください。
・・・
https://weathernews.jp/s/topics/201910/090005/

ウェザーニュースは上陸時の最大風速は６０m/sと予想しておりますので、引き続き防災警戒が必要のようです。ちなみに、、

風速（秒速）と被害の目安
15m/ｓ 取り付けの悪い看板が飛ぶことがある。
20m/ｓ 身体を60度くらいに傾けないと立っていられない。子供は飛ばされそうになる。
25m/ｓ 屋根瓦が飛ばされる。樹木が折れる。煙突が倒れる。
30m/ｓ 雨戸または屋根が飛ばされることがある。しっかりしていない家が倒れる。電柱が倒れることがある。
35m/ｓ 自動車や列車の客車が倒れることがある
40m/ｓ 身体を45度に傾けないと倒れる。小石が飛ぶ。
50m/ｓ たいていの木造家屋が倒れる。樹木は根こそぎになる
60m/ｓ 鉄塔が曲がることがある。
(引用：東京大学大学院情報学環・学際情報学府 廣井研究室)

　今回の台風１９号進路予想について、ECMWF（ヨーロッパ中期予報センター）は西寄り、GFS（アメリカ国立気象局国立環境予測センター）は東寄りの予想です。
　ですので今回はそれぞれの予想を観てみます。


ECMF（ヨーロッパ中期予報センター）予想
土曜日１２日１５時。
　昨日よりも台風の接近が早まっています。四国阿南市、紀伊半島御坊市など沿岸沿いの風が強いです。風速２５m/sですから屋根瓦が飛ばされたり樹木が折れるところもあるでしょう。


　また同時刻の紀伊半島東部から三河地域も昨日の予想より、青紫ゾーンの予想は小さくなっています。台風の進路が東側にずれたからでしょう。しかし沿岸部では屋根瓦や看板などは飛んだりするかもしれません。



土曜日１２日２０時。
　台風が東海地方に接近する時間帯です。ECMFでは３０m/sは越えないようですが、油断は禁物です。



日曜１３日０時。
　東海地方の風がそれほど強くなっていない代わりに、首都圏の風が強くなっています。
　三浦半島、房総半島南部、東京湾沿岸が特に要注意です。



日曜１４日４時
　東京湾沿岸で暴風が続きます。一晩中風速３０m/s近く吹くため、屋根などが飛ぶ家屋は多数発生するかもしれません。




GFSアメリカ国立気象局国立環境予測センター）予想
　関東の被害を考察するのであれば、ECMWFではなくアメリカのGFSも観る必要があります。東寄り進路の予想ですから。
　GFSでは東海地方には大きな被害は予想されません。首都圏直撃コースです。

土曜１２日１６時。
　GFSではもう１２日夕方に関東直撃と計算しています。房総半島南部館山で風速３１m/s。最大風速はそれを越える可能性があります。
　応急処置であった屋根の多くは再び飛ばされることでしょう。悲しい。



土曜１２日１８時。
　房総半島の南部の風力は更に増します。３４m/s。自動車が倒れ、半数の家屋で停電が起きます。今回の台風で一番大きな被害が出ると予想されるところです。
　停電により、１２日夜半にかけて再び街は、暗闇の世界となります。前回家屋に被害を受けたお宅の方は、この晩は避難所に行かれた方が良いでしょう。



土曜１２日２０時。
　台風は速い速度で房総半島を横断して行きます。しかし房総半島南部は最後まで３０m/sレベルの風です。瞬間最大は更に上でしょう。



土曜１２日２２時。
　台風１９号は房総半島を離れて行きます。銚子で２９m/s。この地域も最後のこの時間帯。油断できません。屋根などが飛ばされる可能性があります。




　台風の進路が東寄りになったため、紀伊半島や東海地方の被害のレベルはぐっと低くなりました。しかし前回大きな被害があった房総半島に再び被害が出る可能性が高い。というのが本日時点の気象計算結果です。

　油断せずに観察していきたいと思います。



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おまけ（読者の方によって教えて頂いたこと）
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windyのデフォルトで表示される風速の単位ですが
ktとなっていて、日本で馴染みのある
m/sとは異なっております。

単位表示の切り替えが出来ますが
m/sにすると、数値が半分くらいになり
本当にそんな程度の風速なのかなとも思えます。

→　ご指摘ありがとうございます。
本日の記事にて修正いたしました。

風力を倍に読んでしまったため、脅しが過ぎた記事になってしまって申し訳ありません。ウェザーニュースでは、４０〜６０m/sを警戒するべきと告知しておりますので、まだまだ油断大敵と思います。防災の備えをして下さった多くの読者の方々。ありがとうございます。

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