まるぞう備忘録

無題のドキュメント

【冠水】水没した自動車から脱出できない理由。

2019-10-30 07:21:11 | 防災情報。


 自動車が冠水した時に閉じ込められて水死してしまう事象についてまとめてみました。もし車高以上の深さの水に浸かった場合、脱出ハンマーがないとほぼ溺死してしまうメカニズム。これは多くの人に知って頂きたいと思います。



社内外で水位差があるとドアが開かなくなる。


©まる(=・3・=)ぞう

 車のドアが開くか開かないか。これは車内と車外の水深の差が約40センチ以上あるかないかで決まります。
 ですから単純に「水深50センチ以上だとドアが開かない」というわけではありません。水深が1mであっても車内に水が入り込んで、その差が40センチ以下なら、成人男性なら開けることが出来ます。女性や高齢者なら20センチ以下ぐらいでしょうか。



 ですから、車が冠水しても車内に水が入って外との水圧の差がなければ、ドアを明けて脱出することが出来ます。



運転中に決壊氾濫に遭遇するシミュレーション。

 では川の決壊などであれよあれよという間に車がすっぽり水没してしまう場合はどうでしょう。


https://carnext.jp/magazine/article/submerged_car/

 水深が50センチ(社内外差40センチ)になる前の段階であれば何とか外に出ることが出来ます。


 しかしそれにしても水深30センチ以上の流れの中で歩くことは困難です。また側溝などに落ちる危険性もあります。
 ですからこの段階で幸運にも車外に出られたとしても、車の屋根の上に登るなどの避難が安全であることも頭の片隅に覚えておいて頂きたいと思います。


http://ja.vermin-club.org/how-to-drive-your-vehicle-through-flood-642



人は正常化バイアスで避難するチャンスを失う。

 この時に逃げる判断を失った場合。人の正常化バイアスという思いの癖。「これは緊急事態じゃないよ。すぐにいつもの正常に戻るよ。」と思いたがる。
 何とか水の中を走り抜けて高台まで逃げようとするのは多くの人がとる行動です。
 しかし水深50センチを超えるとエンジンは停止し、電気系統が故障し始めますので、電動窓は開かなくなります。

 ただし幸運にも、外の水深が1mくらいで収まるのであれば、車内に水が入って来て外との水深差がなくなるまでじっと待つこと。車内外の水位差が同じになった時点で、ドアを開けて避難することができます。落ち着いて。





あれよあれよという間に閉じ込められてしまう。

 しかし外の水深が、車がすっぽり浸かるぐらいの深さの場合。



 残念ながら車内からドアを開けるのはほぼ不可能。
 この時のために緊急脱出ハンマーが必要となります。この脱出ハンマーは車が転倒した時のシートベルト切断にも使いますから、運転者がシートベルトをしたまま手の届く場所に設置してください。


https://minkara.carview.co.jp/userid/2385386/car/1888103/3168667/3/note.aspx#title

 また緊急脱出ハンマー以外の道具では、車のガラスを破ることは困難であることも知って頂きたいです。下記動画を再度掲載いたします。

クルマが水没!!何を使えば窓が割れる? 【JAFユーザーテスト】




最後に1回だけ残された脱出する方法。

さて、
・最初の水深50センチの時点で避難判断が出来なかった。(正常化バイアス)
・緊急脱出ハンマーが用意していなかった。(油断)
・水深が車高を超える深さになってしまっている。(想定外)


https://carnext.jp/magazine/article/submerged_car/

 この場合は外に避難するチャンスは1度だけです。それは車内と車外の水深差が40センチ以下になる時。

水没する車から脱出する方法〜ドライバーのための災害対策
・・・

外と車内の水位がドアを挟んで同じ高さになったときは、比較的にドアが開けやすくなるチャンスです。

しかし、水没するスピードが速いと、この条件になるのはほんの一瞬です。


車内にできる限り水が充満するまで待つ方法です。わずかに天井に残った空気を深く吸ってから、渾身の力でドアを押し開けます。

最も難易度が高い脱出方法になりますが、ドアを開ける最後のチャンスになります。
・・・
https://car-rider.jp/weblog/%E8%B1%86%E7%9F%A5%E8%AD%98/%E6%B0%B4%E6%B2%A1%E8%BB%8A%E8%84%B1%E5%87%BA/



 車が冠水した場合、あれよあれよ問に脱出するチャンスがなくなること。本来なら乗員を守るはずの車内が、水没時は乗員を閉じ込めて溺死させる凶器となること。

・車が水に浸かり出したらなるべく早く車外に逃げること。
・緊急脱出ハンマーは必ず用意して運転席から手の届くところに設置すること。

 一人でも多くの方々に知って頂きたいと思います。



■首相官邸へのご意見
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
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おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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災害が続いていますが、最近では台風が1つ通過する度に、自分の中で国全体への意識と言うか、愛情が大きくなってきたのを実感しています。特に15号通過後から強く感じるようになり、自分でも驚いています。大自然に鍛えて頂いているのかもしれませんね!これからも無事に日々を過ごせている間に、想定外の災難を出来るだけ減らしていきたいと思います。

→ 同意いたします。本当に。
ありがとうございます。

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英国の王子が、いらっしゃるのは、予め予定はしていなかったことですが、素直に、良い思い出になると良いと思いました。

→ ラグビー=「英国連邦+環太平洋」のスポーツ
英国のブレグジット→ 英国のTPP参加 =英国連邦+環太平洋
ファイブアイズ=英国連邦情報網 → 日本の参加でシックスアイズに

マスコミはブレグジットを否定的に報道していますが、英国が欧州圏を離れて日本とともに「英国連邦+環太平洋」という経済圏を作る準備です。
経済圏がTPPなら安全保障がシックスアイズです。

日本のラグビーブームはこの世界の流れを象徴していると思います。

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それから、今朝、まるぞうさんが以前ブログに書かれていた「自分が正しいと思っていることこそ、間違いかもしれないと疑ってみる」(こんな内容だったと思ったのですが…)の意味がストンと落ちました。

→ 人はいつの間にか道をはずれて人生の遭難をしてしまう癖があります。従っていつも「自分は自我の癖にはまって今すでに道を外れだしているのではないか」と想定することが遭難しないコツであると思います。

「小さな警告」もそのコツの延長線であります。

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例えば、子供のうちに予防接種を受けるか、かかって免疫をつけておく方が良い病気がいくつかありますが、あれらは大人になってから感染するとシャレにならないことになりますから。

→ 塞翁が馬のメカニズムでもありますね。一見災難に見えることも免疫をつけるのに役立つこと。


「見守り」ではなく「観察」。情をはさまない。
他人に対してだけではなく、自分に対しても「観察」は必要、と学びました。


→ 同意いたします。ありがとうございます。

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