まるぞう備忘録

無題のドキュメント

畳4枚畑の風景。前編。

2020-07-11 09:29:48 | まるぞう園芸実験

防災カレンダー
大分市





畑(=土)の世界は雛形だ。

 私も社員も、週に何回か都心の事務所に通勤。残りは自宅で在宅。そのような勤務体系も落ち着いて来ました。東京の通勤電車は、コロナの前と同じ様な混み方。私達のように在宅勤務を継続している企業は少数派になっているようです。

 在宅勤務生活の良いところは、私個人的には、1日何回か仕事の休憩の時には、マンションの下に降りていって、畳4枚ほどの小さな畑も観ることができることです。
 といっても基本はほったらかしです。作物も雑草も半分半分が丁度良いという実験ですから。ただこの季節。作物も雑草もぐんぐん伸びて緑が濃くなっていくのを観るのが楽しみです。

 長くなった雑草は刈って短く切って地面に敷きます。枯草は地面を覆います。直射日光も当たらずからからに乾かない枯草の下の地表は、小さな生き物たちにとって居心地の良い世界でありましょう。
 小さな虫たちが枯草を食べ、その虫の体内にいるバクテリアが分解し、そして植物の根が取り入れやすい形に分解していきます。肥えた土というのは、小さな虫たちやバクテリアや菌などが分解した有機物が豊富な土(世界)のことであります。



天変地異があっても必ず復興する生命力。

 植物と小さな生き物たちの循環の世界を観ていると、これは私達の生きている人間社会とそっくりだなあ。と思います。私達一人ひとりが、あの小さな虫たち。その虫たちの中のバクテリア。土の中でせっせと有機物を循環させている菌である。

 たとえば私がこのあたりの雑草を数株根から抜き取るとします。根についていた菌やバクテリアも一緒に引っこ抜かれます。彼らにしてみれば天変地異のごとくでしょう。せっかく時間をかけて創ってきたかれらの土の中の世界と土の上の世界。私という人間の手が崩してしまうのです。

 しかし生命というのは強いです。数日するとその抜いた場所にも菌やバクテリアが一生懸命土壌を整え。そしてその土壌に呼ばれた種子が発芽。壊されたと見えた土の中と土の上の世界を復興させて行きます。

 私達の社会も似ています。たとえば自然災害で人が住んでいた街が流されたとしても、そこにいる人間たちは一生懸命働いて、数日後、数カ月後、数年後。流された街は復興して行きます。
 もう何百年何千年何万年も前から。私達人間が住んでいた街。自然災害で打撃を受けたでしょうが、そのたびに私達人間はそれを復興させて来た。畳数枚ほどの小さな畑の土の世界で起きていること。それは私達人類の歴史で何度も繰り返していることと同じでありました。



それは人間社会と同じだ。

 それは視点を人間社会の経済活動という分野に限っても同様です。たとえばコロナ禍である業界の売上ががたんと落ちる。それは今まで順調に伸びていた草が根ごと抜かれることと似ています。

 ある人達は残った根を何とか伸ばして復活させようと思うでしょう。
 またある人達は空いた土の場所に自分たちの勢力を広げようとするでしょう。
 経済である企業ある業界がダメージを受ける時、何とか枯れないで生き延びようと努力する人たちもいるし、あるいは自分たちのアイディアと努力で新興勢力として伸びていこうとする人たちもいる。

 これは小さな畑で起きていることと本質は同じでした。生命の世界。どこを切っても金太郎飴。ミクロの視点もマクロの視点も。どこに焦点をあてても見える景色は共通している。それをフラクタルといいます。相似象。



 私達は人間関係に悩み、収入に悩み、健康に悩み。いったいどこに安寧のゴールがあるのだろうか。それはいまここにある。たとえばそれは私たちの腸という調和された世界を形成している無数の菌の中にある。



つづく。




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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関西の滋賀、京都、大阪にまたがる淀川水系の堤防は、近代治水で、実は土を固めた堤防で、豪雨により増水すると、土砂が河川敷きの住宅を呑み込み大被害になることが言われているそうです。 それに比べて400年前の武田信玄公が治水に取り入れた方法は、遊水池に増水した水を流す等の方法です。

→ 良い記事のご紹介をありがとうございます。力で抑えつけようとする限りは必ず破綻する。しかし負けることは勝ちに繋がる。最初に小さな負けを作ることが、そのあとに勝ちに繋がる。という陰と陽です。陽を得たければ最初に陰を用意する。陰と陽を同時に観る俯瞰した視点が鍵であります。

「水の決壊を抑えたければ、最初に決壊する場所を用意しておく」=信玄堤。

「決壊しない堤防」をつくった武田信玄の発想法に学べ
https://forbesjapan.com/articles/detail/30203/2/1/1

「信玄堤は、増水した河川のエネルギーを内側に押し込めるのではなく、あらかじめ堤防を分断させてエネルギーを分散させる方法である。400年前、武田信玄は、堤防に切り込みをつくらせて、増水した川の水を湿地や田んぼ、遊水池に流れだす仕組みにした。切り込みが斜めになっているので、雨がやめば、川の外に分散した水は再び元の川に戻っていく。」

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その想像上の嫌な人は、なんのこたぁない。「私」だったんです。まぁ、過去の私です。自分もおんなじ様な事言ったなぁ、とかやらかしたなぁとか、思い出しました。

→ 興味深いお話ですね。ありがとうございます。

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東京メトロの抗菌消毒について、危惧されていたかたがおられますが、成分のほとんどが銀イオンでさわったぐらいでは無害で今多くのものにつかわれています、お風呂おけや、座る台あたらしいものではコロナマスクにつかわれているものもあります。

→ コメントありがとうございます。

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まるぞうさんは、ご家庭で祀られている神様以外の神社に行ったり、縁起物を買われたりすることがあるでしょうか?

→ 以下私の個人的な意見です。これが正しいと言うわけでもありませんし人にお勧めしているわけでもありません。

信心とは何か。私はその土地の神様をお守りします。とその土地に住んでいる人が自分の心の中でひそかに想うことである。と思います。

「自分がお守りする」であり決して「自分を守ってもらう」ではありません。また自分の心の中で個人的にひそかに想うことであるため、人に話したりなんたらしたりするものではない。そういう心象風景です。

だから月一度氏神神社にお参りする時は、白い封筒に寸志を入れて奉納することはありますが、1年に1度分けて頂く御神札以外に(縁起物と呼ばれるものを含め)何かを神社で購入することはありません。
ただこれは縁起物を購入することを否定しているわけではありません。私が個人的には購入したことはない。ということです。

氏神神社を心の中で大切にするということは、親孝行と似ています。年老いた親を子供の私が守ろう。という気持ちと似ています。だから人にわざわざ、自分が自分の親を守ろうと吹聴したりしないのと同じですし、年老いた親に「自分を守ってね」とお願いしないのと同じです。
また私が他の高齢者の方に挨拶をしたら、うちの親が機嫌を損ねるから、他の高齢者の方がいても近づかないことにしてるのよ。ということがないのと似ています。

私は出張などでいろいろな土地に行きますが、移動途中でその土地の神社の前を通り過ぎる時はいつも鳥居の前で会釈をいたします。他の方が一緒の時は不自然にならないように目で会釈をいたします。

もちろんお参りする縁があった時は、ありがたく参りさせて頂いております。がいずれも私の個人的な心の中のお話であります。人それぞれで良いのではないでしょうか。それぞれの心の中の話であると思います。

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