語る城門「大戸」BIGDOOR正門

昭和38年製Bigdoorオヤジが身辺10m範囲の出来事を哲学したり雑学したりします。老後の楽しみ1つみっけ。

「の」 望みは大きく、でっかく行こう ・どうせ立てるなら倍増計画

2005-07-28 00:13:56 | Weblog
「の」 望みは大きく、でっかく行こう ・どうせ立てるなら倍増計画

 古くは昭和30年代池田内閣の所得倍増計画が国民を驚かせましたが、最近ではインターネット証券の風雲児、松井証券の松井道夫社長が「10%、20%の取引高UPに一生懸命頑張るな、体に悪い。それよりも200%、300%のアップをどうするかを社員には考えて貰いたい」と講演会でも言っていました。
 早稲田大学のK先生の受け売りですが、フランスの小学校低学年の算数の問題に「睡蓮の池」があります。
 「小さな池に睡蓮の葉が一葉ありました。この睡蓮の葉、毎日2倍に増える。1日目=1葉、2日目=2葉、3日目=4葉…そして、小さな池は30日で覆い尽くされました。さて池の半分が睡蓮の葉に覆われたのは何日目でしょうか?」 いかがですか?10日目?15日目?…正解は「29日目」です。

この倍倍ゲームを池の掩蔽率で検証するとざっとこうなります。

10日目         512枚=0.000095%   15日目      16,384枚=0.00305%
20日目   5,024,228枚=0.9358%    25日目  16,777,216枚=3.125%
28日目 134,217,728枚=25.0%      29日目 268,435,268枚=50.0%
30日目 536,870,912枚=100%

 これをビジネス市場に参入した新分野商品だとすると10日目に「蓮の葉が多くなっている=ブームが来る」と報告しても0.0001%の普及率では相手にされないでしょう。25日目でも3%です。28日目に「これは商売になる」と判断して市場参入してもほとんど手遅れです。
 ここが「倍倍ゲーム・ビジネス」の面白くて恐ろしい点です。 そんな夢の市場は無い?でしょうか?殷鑑遠からじ、倍々ゲームで増えたビジネスに少し前の携帯電話が挙げられます。

「携帯電話加入者数」;総務省統計
平成5年度末 2,131,367  平成6年度末 4,331,369  平成7年度末 10,204,023
平成8年度末 20,876,820
 まさに倍々ゲーム。ほかにもADSL加入者数でも同様の事例が見て取れます。

 倍増計画を打ち立てるにはセオリーは通じません。「非凡・常識外・思い込み」が必要です。しかも倍増計画は速やかに立案、遂行しなければいけません。
 なぜなら100%睡蓮に覆われた池は腐ってしまい、他の何も生きられないからです。


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