語る城門「大戸」BIGDOOR正門

昭和38年製Bigdoorオヤジが身辺10m範囲の出来事を哲学したり雑学したりします。老後の楽しみ1つみっけ。

「Martin D28CW華奢な彼女の退院」

2010-03-19 23:50:47 | 音楽・楽器

先日「シャイニングオン・S木トオル様」に「弦高高いかな、あれっネック反ってる」…と言われ「一品香」の前にあるギターショップ「某W」でも「反りはないですねぇー、でも…」????「フィンガーボードとブリッジが剥がれてます。ほら、紙一枚ぐらいですけど」
そんでもって購入先「ナンシーG」に預けたところM木サン(超ウルトラSUPERチューンアップエンジニア)が細かく調べてくれた結果「このままの状態で演奏に問題はない。もう少し使って『より酷く』なってからリペアしましょう」と云われた。
事細かに話してくれた修理内容を理解した部分だけ簡単にいうと以下のようなこと。

①このMartin D28CWは非常に精緻に造られている。製法もPre-War_に近づけようとしている。ネックや指盤の削り仕上げをみれば明らかにハンドメイド品だとわかる。ちなみにネックは反ってはいない。30年リペアを生業としてきたが、D28CWタイプは非常に珍しくたったの2本目。
②事実として「壊れている」がプレイアビリティが下がるわけではない。ちなみにハイポジション~ローポジションまでまっすぐ作ってあり、演奏に支障はない。見た目の問題。直せと言われれば幾つかの工法(数万円~十数万円)を選べし、ちゃんと修繕できるが『次に壊れた時に復元することが非常に困難になる』。
③精緻であるが故、指盤とブリッジは相反することなく同じ精度で剥がれている。とてもバランスがよい。この「バランス」を維持した方がよいだろう。
以上

そんなわけで近日中に、退院のはこびとなりました。


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