あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
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他人事ではない,カトリーナ

2005年09月05日 22時50分25秒 | 地震,雷,火事,親父
アメリカで発生したハリケーン「カトリーナ」は,ニューオーリンズを中心に想像を絶する損害を与えた模様です。犠牲者の方に対し,哀悼の意を表明したいと思います。
ところで,日本でも,決して他人事ではありません。
先日も,防災計画についていろいろと記事を書きましたが,やはり大規模災害に対しては,まだ対応が不完全ではないかと思われます。

特に,一番心配な点は,「治安維持」です。

ニューオーリンズでは,略奪や強奪などが相次ぎ,警察も治安維持を放棄し,軍が治安維持に当たっているそうです。
日本の場合,ニューオーリンズと事情が違うから大丈夫,と余裕をかましているコメンテーターがいましたが,首都圏で大災害が発生し,食料などが不足してくると,人間何をするか分かりません。
地域防災計画は,災害が発生したときの対応等については十分に記載されていますが(それでも問題点があるというのはこちらの記事のとおりです),防犯に関する記載は全くありません。おそらく,警察がどうにかしてくれる,という前提で考えているのだろうと思います。
しかし,大災害が発生した場合,警察もさまざまなことで手一杯になっています。
つまり,警察側としても防災計画を作成しておいて,いざというときに迅速に対応できるような体制を整えておく必要があるのではないでしょうか。

さらにいうと,誰が防災の担当で,誰が消防の担当で,誰が治安の担当で等という縦割り行政ではなく,すべてを把握できる横のつながりを確実にしておくことも重要な要素ではないでしょうか。
今回のアメリカのケースでも,様々な問題点が露呈してきました。これを決して他山の石とせず,自らの問題として十分に研究し,日本の災害対策に役立ててほしいものです。

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