あれは,あれで良いのかなPART2

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杉村太蔵議員をつぶすな!

2005年09月28日 01時26分26秒 | 政治
杉村太蔵議員が異例の記者会見を実施しました。
内容は,自分の軽率な発言を反省するというものです。

本当に自分で反省しての発言か?

杉村議員の言動については賛否両論あります。人格批判になりうるコメントは避けますが,一方で「議員としての自覚と能力に欠ける」という話と,「議員らしくなくて自由奔放なところが良い」という両説になるでしょうか。
私は,どっちもあると思います。議員も職業ですから社会人といえます。とすれば,議員になった=会社に就職したといえるため,社会的な良識は求められると言えます。
一方で,サラリーマンと違うのは,「議員は1人1人が国民の代表」という点です。ということは,「自分が思うこと」=「国民の意見」となりうるわけですから,自由奔放な部分も民意の一部であるといえるでしょう。
以上から言えることは,「杉村議員は議員の自覚を持って,国民のためにこれから一生懸命働いてください」ということになります。

ただ,今回の会見は,明らかに「議員の型にはめる」見解であったように思えます。つまり,自ら反省したので記者会見します,という内容とは思えませんでした。
誰かに言わされているだけであるとすれば,誰かが永田町の論理に染めようと躍起になっているとしか考えられません。

また,記者会見では,「議員としての品格を欠く発言をした」とありました。確かに,眉をひそめるような言動もあったかもしれませんが,一方で,「年収2500万円ももらえる」「グリーン車乗り放題」「料亭デビュー」などは,実は多くの国民が同様に思っている本音ではないでしょうか。
この発言を封じ込めるということは,議員の年収が高いかどうかを議論することや国会議員の待遇について国民に議論の材料を与えることはタブーであると言っているに等しいともいえます。
むしろ,杉村議員が1年後,2年後に,本音で「議員の年収はやっぱり高い。だから安くしよう」か「実際やってみるとこの金では足らない」などと言うようになれば,より一層議員の待遇についての国民の理解が深まり,場合によっては国民の納得も得られやすくなるのではないでしょうか。
いずれにしても,彼の自由な発言を封じ込めた自民党執行部は,実はかなり損をしたといえるでしょう。

さらに,杉村議員の議員のしての資質について自民党内から批判が出ています。しかし,彼を選んだのは,自民党幹部です。ということは,彼の資質を批判するということは,そのような資質を見抜けなかった自民党幹部に人を見る能力がなかったと暗に批判していることになります。もっというと,他の自民党新人議員の多くは,この自民党幹部と面談して決まっているということになります。ということは,人を見る能力がなかった人が選んだ候補者の多くが自民党の新人議員になってしまった,すなわちこの新人議員達の多くも資質に問題がある,ということにもなりかねません。
杉村議員の議員としての資質を問うのであれば,むしろ「なぜ彼を自民党公認候補者として選んだのか」を説明しなければ,天につばする行為と言えるのではないでしょうか。

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