みなさんおはようございます。
お久しぶりです。
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
お待たせ致しました。
〇
今回は稽古全般にわたり
「大きな画面にならべておいてみること」の効用
というものを切り口にして、
その「効果」のようなものを考えてみたいと思います。
「記録」という方法には、
いろいろなやりかたがあると思うのですが、
たとえば、ノートブックやメモ帳など、
だんだん狭いほう、細かいほうに行ってしまいがちだと、
自分の経験では感じていて、
これを「大きく広い方向」に向ける
というのが、だいたいのやりかたになります。
○
まず、「セルフ・ヘルプ・ワーク」では、
一日の記録を、
ノート様のもの、
わたしは「Numbers」という表計算ソフト、
これはアップル社の製品ですが、
これの「チェックリストの合計」という「テンプレート」を愛用しています。
これにお金の記録、
これは、「レシート管理」の延長ですが、
それだけではなく、
おきたことや、考えたこと、
気づいたこと、などを日記風につけています。
こうすることで、「生活を整理すること」を勉強しています。
お金だけの記録よりはこれがいいと、
自分なりに考えて、編み出した方法です。
これが「細かい方向」に行きがちなのは、よくお分かりいただけると思いますが、
もっと「広げる方向」が欲しいと感じて編み出したやり方もあります。
でっかい画面、
わたしはここでも「Numbers」を使いますが、
一週間の表のようなものを、こしらえています。
月曜日から始まって、日曜日で終わる仕様にしていますが、
一週間が、ばーっと大きく見渡せる様に工夫しています。
Numbersの場合、エクセルとやり方が違い、
でっかい「無限ノート」のようなものに、いくつでも自由に、ちいさな「表」を並べてゆけて、
関連性のようなものを、「函数」でするしかけになっていて、これがすごく便利です。
一週間の総括の集計を、別に一個の「表」にして、一緒に情報をまとめています。
この表は、印刷するのはかなり難しく、はっきり印刷用ではないと思いますが、
「おおきくならべる」という目的にはとても合っています。
また、「タブ」を切り替えると、過去の週の記録がみられるようになっていて、
以前おきたことも簡単にわかるようにしています。
こういう風にしておくと、
ざっと見渡せて
一週間の、だいたいの傾向のようなものがなんとなくわかります。
「前の週になにをしていたっけ」と、すっかり忘れていることもままあり、
過去に遡って、データを眺めてゆくと、
そうしてみて、はじめて気づくことがたくさんあります。
こういう用途には小さい画面では駄目で
以前は27インチのiMacを使っていたのですが、
「Apple ID乗っ取り」の被害以降は、
MacBookに32インチの外付けディスプレイを繋いで使っています。
ここで、広い画面の効果のようなものを改めて実感しています。
いくら「ソフトウェア的」に大きくできても、
具体的、物理的に「大きく」できないと意味がないと思います。
○
ここまでは「セルフ・ヘルプ・ワーク」の方法としての
「広げる効用」ですが、
「イマジネーション・トレーニング」にも、
最近、「広げるやり方」ができました。
「広げる」というのだけではちょっと不正確な言い方で、
詳しくいうと、
「狭めたり、広げたり」と「解析」してゆく技法といえますが、
そこで重要なのは、いろいろと多様なレベルの「視野」を持つことです。
微視的(ミクロ)なものと、巨視的(マクロ)なものの間を、
行ったりきたりできるような「柔軟性」を持つことの重要性です。
数学にインスパイアされた方法論で、
「解析的自由度」とわたしはこれを呼んでいます。
○
やり方としては、最近できた「フリーボード」
をわたしはiPadで使っています。
「無限キャンバス」というものの中に
情報を、自由に並べておけて、
「視野」を大きくしたり、小さくしたりできるしかけになっていて、
画面のなかを自由に移動でき、
画像もおけるし、ちょっとしたテキスト、
また、わたしはまだやっていませんが、「図形」や「付箋」も貼れるようです。
手書きなどが画面にできて、
一個一個の「オブジェクト」も、好きに動かしたり、自由に大きくしたり小さくしたりでき、
それが、直感的に、わかりやすく簡単にできるしかけです。
これはiPadでするのが、一番便利でやりやすいと思います。
主に、「ブレインストーミング」と言って、
何人かのチームでアイデアを出し合うような目的で作られていますが、
個人の「アイデア出し」にもとてもよく、
わたしは、「写真アプリ」から、画像をまとめて放り込み
まだつかいはじめて日が浅いですが、
並べて、大きくしたり、ちいさくしたり、また、コメントを入れたりと、
「考える道具」としての「フリーボード」という使いかたを、さしあたりはしているところです。
○
さて、
「並べて置く」ことの効用と、
その具体的なやり方を、
二つの例でみてみました。
いかがでしたか。
わたしが生活の中でしてみて、有効だったやり方です。
なにかの参考になるとよいです。
それでは、次の原稿でまたお会いしましょう。
読んでくださり、ありがとうございました。
(つづく)
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