イマジネーション・トレーニングの日記〜わたしの藝と稽古の記録

パターンやイメージを探求するために絵を画いています。

試みること、と、成長すること

2023-06-13 09:19:14 | 日記

 
 
みなさん、おはようございます。
 
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
 
よろしくお願いいたします。
 
劈頭にあげた作品は「ひらかれたかたち」という「シリーズ」に属しています。
 
わたしは、稽古を予期したり、あらかじめ計画するのは苦手な方で、
 
まるっきりの「出たとこ勝負」で、
 
とくに「こう作ろう」と思って画いたものではないのですが、
 
ここのところ、ちらほら、作品ができる系列です。
 
そういう「系列」が、制作にできることはよくあり、
 
なにか意味があるのかもしれません。
 
わたしは、ずっと「かた稽古」ということをしているのですが、
 
できる作品には、
 
「エスキース」といって、未熟な段階の稽古もかなりあり、
 
また、「ひらかれたかたち」のように、
 
ある程度、公開してもよいと判断できる作品もあります。
 
つねに「実験」することはすごく大切で、
 
研究して、「自分を試みる」ことが、
 
成長の大きな「秘訣」だなあと感じています。
 
「これはひどい」という画面ができるのはよくあることで、
 
それを嫌がっていたらまったく稽古になりません。
 
さすがにこういう場には出しませんが、
 
「ひどい稽古」にも、「稽古としての意味」があることが多いと感じています。
 
だいたい、「かた稽古」では、一日、2〜3枚、画くような「ペース配分」にしていますが、
 
はじめの一作目から、評価できるものができることは、かなり少なく、
 
だんだん「稽古の興」が、乗ってゆくような感じで、
 
これはスポーツの練習などと似ているのかもしれません。
 
理想をいえば、一日の「かた稽古」のなかで、
 
その一日なりの「成長」があれば、
 
それは、無意味な稽古ではないと感じます。
 
 
 
 
 
 
 
これが積み重なってゆくと、
 
「これはかなり成長したな」
 
といえるだけの大きな傾向がはっきり出るもので、
 
わたしは自分の「クロッキー帳」を、眺めて回想するのが、割合と好きな方ですが、
 
そういう「成長の過程、足あと」のようなものを確認できると、
 
頑張る勇気も沸いてきます。
 
どうやら、わたしは、3月から6月にかけて、
 
おおきな進歩がみられたようで、
 
思いあたることは特にありませんが、
 
なにか、個人的な理由があるのかもしれません。
 
単純にこつこつ稽古していただけです。
 
 
 
 
 
 
 
そういえば思いだしましたが、
 
「紙」のバラエティを揃えることが、
 
かなり大切で、
 
クロッキーも、二冊ほど、使いわけていて、
 
また、水彩和紙や、スケッチブックなども、
 
それぞれ、使いわけています。
 
紙にはいろいろの「質」があり、
 
それぞれの「手応え」が違います。
 
存在感の違いです。
 
思いついたら、さっと紙を出せるように、
 
紙の準備はきちんとやるようにしています。
 
 
一日の稽古で、
 
最初は、水彩和紙、つぎはクリーム色のクロッキー
 
あるいは、白いクロッキー、
 
そして、スケッチブック
 
などと、
 
だんだん、自分のペースを整えるような、「紙遣い」をしていて、
 
これも、「かた稽古」における重要な工夫となっています。
 
 
「かた稽古」では、
 
能楽でいう、「序破急」ということがすごく大切で、
 
これは、ジャズ音楽のインプロビゼーションもよく似ていて、
 
要するに、「即興」をする訓練でもあります。
 
 
さて、今回は「試みること」と「成長すること」という切り口から、
 
稽古、おもに「かた稽古」のことを書いてみました。
 
さほど役にたつ内容ではないのかもしれませんが、
 
楽しんでいただけていたらいいと願います。
 
読んでくださり、ほんとうにありがとうございました。
 
また次回お会いしましょう。
 
(つづく)
 
 
 

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