みなさん、ずいぶんご無沙汰していました。
おはようございます。
連載「イマジネーション・トレーニング法」の時間です。
よろしくお願い致します。
わたしは、ここのところ 部屋の「ごちゃつき」を、なんとか解消したいと思っていて、
いろいろ勉強していました。
まだ模索中ですが、今回は「中間報告」です。
〇
出発点としては、
「またかよ」と思われるかもしれませんが、
「知的生産の技術」
を参考にしています。
「基本原理」を書いてある本を探すと、
わたしの知っている範囲では、
いまのところ、この本しかありません。
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「知的生産の技術」
梅棹忠夫、著
岩波新書、F93、(青版 、2015年 )
価格、968円、(紙書籍)
わたしはAmazonの、「電子版」を買い、
価格は、880円で、Amazonの「Kindle本」です。
Amazonの「読みたい放題」に契約されている方は、
無料で読めます。
ためしにちょっと見ていただいもよいと思います。
すごくおすすめです。
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この本には、「知的生産」をしたいと考える人が考えるべき「基本技術(スキル)の内容」が、コンパクトにまとめてあり、
「古典」というのにふさわしい本だと思います。
再三読んでも、またなにか発見があります。
「京大式カード」(「情報カード」)
などの紹介が(「発見の手帳」の箇所で、)、非常に有名で、
「メモ法」とか、「ノート法」「カード法」の「元祖」のような扱いを受けています。
しかし、それだけの本ではなく、
ほかのトピック、
たとえば、「片づけ」の「方法論」においても、非常にユニークな内容を含んでいます。
これに気づいたのは、わたしもつい最近のことで、
漠然と読むだけだと、よくわからないと思います。
「創作活動」など、
いろいろやってゆくと部屋の片づけが真剣な課題になってきますが、
( 要するに散らかって「ゴミ屋敷」に近づいてきますが、)
そういうときに、
「4. きりぬきと規格化」
とか
「5.整理と事務」
のあたりを熟読していました。
〇
「きりぬきと規格化」の部分では、
「規格にまとめること」、の「重要性」が説明されています。
圧倒的にA4サイズが主流ですが、
「情報カード」は「B6」で、
やむを得ないケースでは、「B5」、「B4」などを使う場合もあります。
(「画面の稽古」では、「F6」 などのサイズも多く使います。)
ほとんどの書類は、できるだけA4にまとめるのが「整理のコツ」で、
わたしがよく使うのは、
さしあたり「百均」の「クリア・ファイル」や、
無印良品の「クリアケース」と「角2封筒」です。
〇
「クリアケース」は一種の「オープンファイル」に相当し、
「角2封筒」のなかに、「クリアケース」を複数枚、分類した原稿を保管し、
これが「フォルダ」になります。
「クリア・ファイル」の場合、は、これを一個の「フォルダ」として扱います。
「封筒」や「クリア・ファイル」には簡単な説明をいれます。
これを「キャビネット」に収め、
これで、A4サイズの「ファイリング」になります。
もうちょっと別の文具を使う余地がかなりあり、
いま、試行錯誤しているところです。
〇
こういう方法は、つまり、
「すべての雑多な書類が、すべて同一形式のフォルダによって規格化され、単位化されているのである。」
ということになります。
(「垂直式ファイリング」より )
(参考にページ数を書こうと思いましたが、電子版書籍では「ページ数」という概念がなく
ここは改善してほしいと思います。)
そういう「規格にまとめることの大切さ」が親切に書いてあります。
そうしないと、そもそも「収納機具(「フォルダ」や「キャビネット」)」に収まらないということで、
すごく整理に苦労するわけです。
たしかに、なるほどと思います。
これは教えてもらわないと、なかなかわからないと思います。
〇
「クリアケース」や「クリアファイル」のページに、「コメント」を貼るケースも多くあり、
必要がある場合「マイタックラベル」の「ML-12」を使って、注釈(日付や品名)を書いて貼っています。
〇
「画面(絵)」の稽古は、まずA4には収まらないので、
百均の「B4クリアファイル」に「画面」の「アンソロジー」や「シリーズ」を入れたものを、
仕方なく「大型の紙袋」を、百均で揃えていて、
この紙袋に順番に縦に入れて並べたりもしています。
かならず、「クリアファイル」の表紙には、「ラベル」を貼り、
通し番号や、簡単な説明を書きます。
〇
また、これもすごく大事なことなのですが、
「日付」と「場所」を、きちんと「記録」することの「重要性」についても書いてあります。
パソコンの「バージョン管理」の「Git」でも同じですが、
たくさんの「データ群」の管理では、「いつ、どこで、(だれが)」
という情報が、すごく大切になってきます。
情報に日付をつけておき、件名や場所の名前などをいれておき、
さらに、ある程度きちんとした「日記」をつけておけば、
自分で思い出して、
「いったい何だっけ?」という「トラブル」を、かなり回避できるわけです。
これは一種の「保険」になります。
(「はじめてのきりぬき」、参照 )
〇
さらに、
「オープン・ファイル」や、「オープン・ファイリング・システム」
また、
「垂直式ファイリング法」や、「ファイリング法」、「キャビネット・ファイル」
などの基本原理が、きちんと説明されていて、
こういう内容の説明は、ほかの類書にはない部分です。
「垂直式ファイリング・システム」などの用語は、
たしかに「時代」を感じさせるのですが、「基本的原理」を突いている部分です。
キャビネットに「垂直式」に「フォルダ」を詰め込んでゆき、
なにかしらのやりかたで、
はっきり「なにの書類」かわかる工夫をするわけです。
これは「カード法」と同じくらいか、
あるいはもっと重要な指摘だと思います。
ここは是非とも「知的生産の技術」の原文にあたってほしいと思います。
それで、また引用しますが、
「座敷の一角に、ほそながいケースがあって、そのなかに、紙のフォルダーがぎっしりつまっていた。
かれは、そのひとつを「すい」とぬきとってもってきた。そのなかには、いまの用件についての往復文書や、そのほかの必要書類が全部はさみこんであった。
わたしは、その整理のよさに感心した。これが、わたしがファイリング・システムというものを実際にみた最初であった。」
という辺りになるかと思います。
(「パーキンス先生のこと」より、)
〇
ここで、
わたしが調べてみたところ、
「段ボール製」の「キャビネット」(A4用)があり、
(コクヨ製で、一個、1500円程度、)
三重までは積めるとネットの説明で読み、
わたしは団地暮らしなので、これをいま、いくつか試しているところです。
中の「フォルダ」ががたつく場合、
厚紙製の「ファイル・ボックス」が、二個収まるような仕様(これもコクヨ製)で、
これに「フォルダ」を収め、
いらないなら、どちらも簡単に捨てられるのは、とてもありがたいと思います。
〇
(補足)
この「キャビネット」は 組み立て式で、
はじめて組み立てる場合、ちょっと難しく、かなりわかりづらいので、
「組み立て法」の動画などを
YouTubeなどに 販売元さんなどがあげてくだされば、
もっと便利だなと感じています。
〇
さて、
ここでいちばん重要なのは「片づけの目的」です。
「生活」や「事務の能率」のためにする。
という面もたしかに強く多くあるのですが、
わたしの場合、「知的生産」という「目的」が「別の中心」としてはっきりあって、
これを無視することはできず、
ただかたづけばいいというのではなく、
「知的生産の技術」としての「整理」の場合、
目的ははっきりと「創造行為」です。
ここが「知的生産の技術」の 類書にない、重要なポイントになるかと思います。
そこで、またふたつ引用しますが、
「それは「仕事場」である。執筆したり、読書したりする場所である。
それは、事務所でもなく、資料庫でもない。そこがわたしの、ほんとうの聖域であり、密室である。
わたしの、知的生産活動のもっとも創造的な部分は、そこでおこなわれる。」
(「空間の配置をきめる」より )
「知的生産の技術のひとつの要点は、できるだけ障害物をとりのぞいてなめらかな水路をつくることによって、
日常の知的活動にともなう情緒的乱流をとりのぞくことだといってよいだろう。
精神の層流状態を確保すつ技術だといってもよい。努力によってえられるものは、精神の安静なのである。」
( 「秩序としずけさ」より)
という辺りになると思います。
いかがでしょうか。
なにかの参考になるとよいと思います。
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(付録、「カード法」について )
わたしもB6の「情報カード」での、「カード法」をやっていて、
「カード」がかなり貯まってきましたが、
これは無印良品の「ケース 引き出し式 深型」
というものに寝かしてはいることを、
偶然、運良く発見しました。
これは「段ボール」ではなく、「ポリプロピレン」なのですが、
いちばん簡単な収納で、
とても助かっています。
(一個、だいたい1500円ほどです。)
これには「カセットテープ」が、ちょうど二列ではいり、
捨てられないテープの管理でも重宝しました。
〇
ここでつけ加えておくと、
わたしは、角2封筒を「4分の1」に折って、
「情報カード」を束にして、いれておくというやり方をしています。
この説明ではたぶん、まったくわからないと思うので、
たまの「サービス」で、今回は写真を追加しておきます。
なにかの参考になるとよいです。
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封筒に収納された「カード」
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無印良品の「引き出し式ケース」(キャビネット)
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ためしに一冊いれてみたもの
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こういう感じにつめてゆく。
こんな感じです。
〇
今回の原稿はこれでおしまいです。
お疲れ様でした。
今回はわたしもかなり疲れました。
へとへとです。
いつも読んでいただき、ありがとうございます。
では、また次回お会いしましょう。
( つづく )
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