リンゴをかじると

血がでませんか・・・
昔、歯磨きのコマーシャルでやっていたね。
何年も前、店が終わってから焼き肉を食べていたら、そこの主人が「ママ、噛めますか」と来た。リリオーはバカにするな、何才と思っているんだ、未だ入れ歯の年じゃないぞと内心腹を立てながら、そこは新地のママ「ホホホッホ、歯は丈夫なの」と答え、それから新地のママと言うことを忘れ「リンゴをかじっても焼き肉ほおばっても歯茎から血が出ませんよ、イィイ」と大きな口を開いて歯並びが悪いけど丈夫な出っ歯をグィッと見せてやった。
今日、青森県にいるＳ子ちゃんから「リンゴ」がたくさん送られてきた。
この前の電話で十和田湖や青森の自然のすばらしさを話していたから、名産を送ってくれたんだ。
（形は悪いけど”むたい”といって袋をかぶせてないものなので、密がたくさん入っていると思います）と書き添えてあった。
リリオーはそのまま、ガブッと皮ごとかじって口にほおばる。リンゴは皮をむいて上品に食べるよりガブッガブッと食べる方がおいしいよね。食べながら、昔、言われたことを思い出したんだ、そしてフッフッフッマスター元気かいとひとり笑ったよ。
リンゴのおいしさの紹介と別に家族の写真が何枚も。娘と息子、大きくなって美人とハンサムだ。娘のＡ子ちゃんのお琴を弾く着物姿もあった。よしよし、家族仲良くやっているんだ。嬉しいぞ！ママのママ（リリオーのことをＳ子ちゃんのママと思ってくれてママのママと言ってくれるんだ、決して、お婆ちゃんと言わせていないＳ子ちゃんだ）は嬉しくてじっと写真を見つめている。おや、９時だ！「相棒」が始まる。ゆっくり見ることにする。