桜旅行のひとつ、富士霊園。御殿場のインターから降りて少し走ったところ、桜並木が綺麗かったと書いた。
桜100選に選ばれるくらいの桜だから見事、ずっと続いた桜並木道をルンルン歩いた。傍にある霊園は立派、高そう。「こんな良い場所の霊園にお墓を造る人ってお金持ちよね、ちょっとやそっとでは買えないわ、どこかの大会社社長の墓もあると聞いているし、この墓地に眠っている人も山々や綺麗な桜に囲まれて幸せやろうね、とても私たちには無理よね」「無理、無理、私なんかお墓あれへんわ、兄の墓に居候させてもらうしかないわ」なんて口々に話していた。
その静かな落ち着いた大きな霊園の中でタレントの自殺があった。
あそこで、あの霊園で・・・驚くばかり。可哀想だね。
昔、脳梗塞で体が不自由、そして軽い痴呆症にかかっていた母の介護に疲れ「もう、いやや、死にたいわ」と姉は泣いて私に訴えた。訪問介護、ショートスティ、ディサービスなんて言葉も未だなかった時代。全部家族が面倒看なくてはいけなかった。いや、今は色んな介護サービスがあるのに疲れて死ぬ人がいる。介護問題は解決しないんだ。
美しい富士霊園での悲しい出来事に心痛む。