図書館で借りた本「ビリジアン」
柴崎友香著
何で借りたんだろう?自分でも解らなかったが、新聞で「第32回野間文芸新人賞」受賞後初の小説作品と見たからだろう。
彼女の本は今まで読んだことはない。芥川賞候補にも上り色んな賞も得ている作家なんだ。
「新しい色へ、どこにでも行ける、その意志さえあれば・・・黄色い色、白い色、赤い色、映画、ロック、火花、そして街、10才から19才まで、誰かいつか存在したある瞬間」とある。
聞いた、言った、見た、返した、しなかった、会った、いた、残った、安らいだ等々、「た」で一区切りつける文章が続き、解りやすそうで難しく、少し読むと疲れて・・・400ページくらいある普通の文庫本でも2日あれば読めるのに、この本は長くかかった。
「空の色が黄色くなった、朝は普通の曇りの日で白い日ではあったけれど黄色の日になるとは誰も知らなかった、テレビも何も言っていなかった」
上手い文章だね。
そう、異様で純粋な青春小説ともある。
きっと次は芥川賞、そして直木賞も獲れる作家であろう。
これから芥川賞受賞の「西村賢太」著「苦役列車」を読もう。