近場にあった居酒屋さんが閉店していた。
何で?
リリオーも行く回数が減っていて・・・。何で?別に理由はない。リリオーの家から自転車で北側に走ったところにある店なんだが、何かしら気分が変わったのか、一緒に行く友の関係で東西に走ることが多くなったからか。
客というのは気ままだね。我が儘なんだ。
何十年店をしていて重々解っている。店を閉めるとき、お客さまが言われた事。
「ママ、何で閉めるんや、ママの店の前を通って、ママ、頑張ってるか、やってるな、ここにママの店があるから安心して新地を歩けるんやでと言い聞かせて歩いてたんや。閉めるなんて・・・困るで」
解ったような解らんような嬉しいような嬉しくないような言葉。前を通って安心と言わず入って来てくれた方が店は安心やったでと呟いた・・・
話は戻ってその居酒屋さんの話し。
15年近く営業していただろうか。マスターの元気な声が好きだったんだ。年中無休のようにな店でマスター自身も朝早くから掃除をして夜遅くまで頑張っていた。店に行ってマスターがいなかったことは一度もない。休んだこともなかったのかも。
そんなに一生懸命やっていたのに閉めるなんて悔しかったんじゃないか・・・
それとも他にやりたいことが出来たのか・・・
儲かってゆっくりしたくなったのか?・・・それなら良いが。
どちらにしても教えてくれたら良かったのに・・・そんな言い訳はダメだ。
ちょくちょく行っていたら情報が入っていただろうに・・・リリオーがいけなかったんだ。マスターは何処に住んでいたんだろう?
リリオーはマスターの名前も住まいも家族構成も聞いたことないし、リリオーも職業どころか名前すら名乗っていなかった。何も余計なこと聞かないから、新地のママ当時もスッピンで行けて酔っぱらっても平気で飲み食べ出来、楽しかったんだ。
反省を込めてショックな日であった。
みなさんもそうだよ、行って店が閉まっていたら悲しいだろう。馴染みの店にはドンドン通って景気づけてね。
久しぶりに訪れた店が閉めていて何か淋しくよそで飲んで酔っぱらって帰ってきた。
淋しい、嬉しい、楽しいと言いながら飲むリリオーもいかがなものか。