やっとここまで彫ったという感じ。
なかなか進まないが、あわてることもない。
衣紋は、ほぼ完成。螺髪彫刻の途中である。
矢野公祥仏師曰く「これじゃトウモロコシだね」
まことにその通り、トウモロコシ状態になっている螺髪の先をとがらしていく。
螺髪の「螺」という字は、巻き貝を意味している。
仏教で言うと、三十二相八十種好の一つに挙げられる。
これは釈迦の32の大きな特徴と、80の細かい特徴のことをいう。
智恵と徳の高さを表現していて、悟りを開いた位の高い仏様(如来)に出てくる特徴の一つである。
奈良の大仏の螺髪の数は、なんと966個もあります。一方鎌倉の大仏は656個。
さて、私が彫っている阿弥陀如来の螺髪の数はいくつでしょう?
そんなこと知るかデスって。今度数えで報告しましょう。
2013年8月18日 奈良のセカンドハウスにて