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「秋澄萬景清」
堀内宗心筆
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溜塗二重棚 濃茶 組合点
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今月は
冊子「茶の湯への誘い」から
茶事の流れについて学んでいまして
本日は
「後座の床の花」の項目を読みました
その中に
「花は野にあるように入れよ」という
利休の教えと伝わる言葉が記されています
たしかこれは利休七則の一つ
ところで
それはどの茶書に書かれていたのかな?
と思って調べてみたのですが。。。
意外なことに
利休七則は一つの書物に
まとめて書かれているわけでは無いようです
因みに利休七則とは
千利休が茶の湯の心得を説いたとして
流布している次の七つの教えです
茶は服のよきように
炭は湯の沸くように
夏は涼しく冬は暖かに
花は野にあるように
刻限は早めに
降らずとも雨の用意
相客に心せよ
確かにこの内
初めの三つは
「南方録」に記されています
しかし
あとの四つは南方録の中には
書かれていませんし
利休百首の中にもありません
出典が知りたくなって
以前に読んだ本を本棚から取り出して
さあっと斜め読みしてみたのですが・・・
利休がこのように仰ったという記述が
見当たらないのです
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『利休七則』とは
いつ誰によって
このようにまとめられたのでしょうか?
そしてその出典は?
茶の湯の謎が
また一つ増えました
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