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「壷中日月長」
前大徳積応師
この句は
中国の古い史書『後漢書』にある伝説に
基づいたものです
後漢の時代
費長房(ひちょうぼう)という名の役人が
壺公(ここう)という名の
薬屋の老人(実は仙人)に誘われるまま
その店の軒先に吊り下げられた
小さな壺の中に入ったところ
中は広々とした仙境であり
そこで十日ほど仙術の修行をして
元の世界に戻ると
現実の世界では
なんと十数年もたっていた
というのがそのあらすじです
毎年
今頃になると
この掛物を掛けているのですが
ああ
また今年もこんな時季になったのだなあと
時の流れの早さを感じます
正に
「壺中日月長」
この小さな稽古場に座って
お弟子さんを迎えるようになってから
あっという間に
11年が過ぎようとしています
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二重棚 薄茶 総飾り
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主菓子 菊日和 鼓月製
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干菓子 柚子餅 鶴屋吉信製