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「行雲流水」
東大寺寛秀師
実家の父は
今年満87歳を迎えます
若い頃から
気性の激しい父で
母は大変苦労をしてきました
しかし
今年のお正月を過ぎたころから
少し前のことも
すぐに忘れてしまう
いわゆる
「認知性」の症状が顕著になってきました
昔は
色々なことに腹をたてて
声を荒立てていた父でしたが
最近では
何もかもすぐに忘れてしまうためか
以前に比べて
穏やかになってきました
ちょっとした言葉を思い出すために
一生懸命に考えている父の姿を見るのは
つらいですが
「忘れる」ということは
ある意味では
幸せなことなのかもしれません・・・
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主菓子 薔薇(そうび) 鼓月製
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干菓子 南地ぼうろ 福壽堂秀信