吹く風が心地よく
過ごしやすい季節となりましたね
十月は以前でしたら
東大寺で「大仏さま秋の祭り」が盛大に行われ
私も御献茶の副席を
毎年お手伝いさせていただき
その中で多くの学びをいただいて参りました
しかし
昨年より規模が縮小されて
今年も大寄せ茶会は開かれません
今後いずれ再開されることになるとは
思いますが
私が属していた会は学校由来の性質上
毎年新入会される方があり
個人的には
今が色々な意味で潮時とも感じ
本年で引退させていただく獅
会の方に先日連絡いたしました
この場を借りて
長年お世話になった会の皆様方に
心より感謝申し上げます
「心外無別法」東大寺二月堂瓦拓本
東大寺長老寛秀師
さて今月はふと思い立って
久しぶりに「包み服紗」の扱いを
お稽古することにしました
『定本 茶の湯表千家上巻p165』には
「きわめてわびた濃茶の法」と記されています
稽古場では十年ほど前に一度お稽古しましたが
長らくやっておりませんでした
上述の本にもあまり詳しくは載っていないので
過去のお稽古帳をめくって
記録を探してみました
そして見つけました!
二十年前に大阪のM先生に
ご指導いただいていた時のノートです↓
字は乱筆ですが
思っていたより
細かく丁寧に記録していたので
今見てもよくわかります
ただし
点前の仕方は全て口伝が原則ですから
もしかしたら
これと違ったやり方を
習っておられる方もあるかと思います
それをご理解の上
一つの参考としてご覧いただけたらうれしいです
銘 菊ほのか 鼓月製
本日は
七十二候では《菊花開》
正に「ご時候のお菓子」でございました