先日 お弟子さんから
昨年6月に逝去された木村宗匠の
お好みであった三丘園のお茶を頂戴しました。
今日の研究会では そのお茶を茶入れに入れて
茶通箱のお稽古をいたしました。
この稽古は 箱の扱いに特徴がありますけれども
大切なことは そのような点前云々よりも
客と亭主のやりとり 心遣いにこそあると感じます。
しかし この心遣いは
なにもお茶という限られた世界だけのものではありません。
例えば 普段 友人や知人を自宅に招いた時などに
お客様が ケーキや果物、また珍しい手土産を
ご持参くださることがあります。
そんな折 そのような到来の品を
とっておきのお皿などに盛ってテーブルに出し
一緒にいただきながら
お客様との和やかなひとときを楽しむようなことは
誰しも経験があるのではないでしょうか。
茶通箱の≪心≫は
日常のそのような場面にも
通ずるものではないかと
私は思っています。
『山水有清音』
(山水に清音有り)
前大徳泰道叟
茶通箱
水無月 鼓月製