表千家一期一会

8月稽古場 3


今月は
毎回少しずつ違った
色々な稽古をしていますが
今日は
逆勝手略点前をいたしました


この点前は
教えていただいたことは
何度かあるのですが
いざ
稽古場でやってみようとした時
これは実際には
どういう場面でする点前なのだろうと
疑問が湧いてきました


と言いますのも
そもそも逆勝手の点前は
広間ではしないものと
聞いていますし

小間において
わざわざ略点前をするのは
どういう時だろうと
考えてしまったのです

例えば昔であれば
普段から瓶掛が出ていて
不意にお客様が来られたような時
特別な道具を出すこともなく
略盆点てでお茶をふるまうことも
あったかもしれませんが・・・


その時ふと
何年か前に
木村宗匠のお茶事教室で
暁の茶事を
していただいた時のことを
思い出しました

待合の瓶掛けに
美しい銀瓶が掛けられ
半東さんが略盆点前で
前茶を点てて下さったのです


極寒の時季の茶事では
お寒い中まずは一服ということで
初炭の前に
水屋道具を使って
お薄をさしあげることになっています


もちろん
席入りしてから
前茶を差し上げてもよいのですが
待合で軽く一服飲んでいただくには
略盆点前は
なかなかいいのではないかと思います


例えば
そのような場合
水屋との位置関係で
逆勝手になってしまうような時。。。

正に
うちの場合がそうでした!

ということで
前置きが長くなりましたが

本日は
待合で前茶を飲んでいただくという
場面を想定して

逆勝手略点前の稽古を
していただきました

向かって右側の
襖の向こうに水屋があり
お客様は手前から入室するので
どうしても
逆勝手になるのです


「葉々起清風」
紫野大仙桃林

大徳寺大仙院の
尾関宗園和尚の短冊です

何年か前に
大仙院に行った時に求めました

その時
和尚さんが
タトウ紙に署名を直筆して下さった
大切な短冊です


今日は
お稽古に来られたのは二人

一人がお点前をして
一客一亭です


狭い空間は
なんだかとても落ち着いた雰囲気で

逆勝手の点前が
広間で稽古した時よりも
なんだかしっくりと
自然な感じがいたしました



主菓子  ほおずき  鼓月製

前茶であれば
ここでは主菓子はださずに
軽いお干菓子で
一服飲んでいただきますが
今日はお稽古なので。。。




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