本日は
愛知県からN様をお招きして
お茶事をいたしました
N様は
私が若い頃に名古屋で初めて
お茶の手ほどきを受けた
故・平林先生の姪御さんであり
旧来の茶友でもあります
玄庵を席披きして
本当は昨年の5月にお越し頂く予定だったのを
世情を鑑みてしばらく延期しておりましたが
この度ようやくご来席が叶いました
今回は一客一亭です
N様が久しぶりに会って
ゆっくりとお話がしたいと
仰って下さいましたので
今回は
変則的な前茶形式にして
お茶の終わった後に
ゆっくり懐石を食べながら
おしゃべりをすることにしました
まずは初座にて炭点前をして
お菓子をお出しした後
中立ちとしました
席中をあらため
後座では濃茶と続き薄をして
私も相伴させていただきました
八事窯にて平林先生手造りの黒で濃茶
同じく八事窯での自作 赤のお茶碗と
先日妹から譲り受けた
平林先生所持の御題茶碗で薄茶を点てました
主菓子 秋の彩 虎屋製
岡山銘菓 むらすずめ 橘香堂製
お茶の後は
廊下伝いに六畳間に移っていただき
椅子席にて懐石をお出しして
私も相伴しながら
時間の経つのも忘れて
女同士のおしゃべりを楽しみました
この水屋の瓶も
N様を通じて何年か前にいただいた
昔平林先生が使っておられたものです
本日N様が着ておられた小豆色のお召し物は
平林先生から譲られたお着物を
仕立て直したものだとお聞きして
まさに
今回のお茶事
N様と平林先生お二人を
お招きする心持ちで取り組んでいた私にとって
それは何よりもうれしいお心遣いでした