『拈華微笑』
東大寺長老寛秀師
抱清棚 薄茶点前
今日お稽古に来られたMさんが
「先生に教えていただこうと思って・・・」
と仰って
釜の蓋をお持ちになりました
それは雲龍釜の蓋で
”掻立鐶”のつまみがついていました
その扱いを知りたいということでした
実は
私は掻立鐶のついた釜を所有していません
それどころか
残念ながらこれまでの稽古で
掻立鐶の扱いを習ったことがありません
ただ
いつかどこかのお茶会かお茶事で
見た記憶はあります
蓋を取る時には
帛紗を使って掻立鐶を前後に持って
蓋置に置いて
茶巾を置くとき向こう側に唐キ
といった程度のことを
目で見て何となく記憶してはいたものの
実際に自分が扱ったことが無いので
教えることができません
しかし
彼女は今月その釜を使って
お家でお稽古をしたいとのこと
そこで
スマホを持ち出してきて
「表千家 掻立鐶 扱い」
という検索ワードで調べてみました
すると
掻立鐶の扱いについて
丁寧に書かれた記事がいくつか出てきました
それらの記事を参考に
彼女と一緒に
掻立鐶の扱いにトライしてみました
自信をもってお教えできなかったことは
申し訳ありませんでしたが
今はこのようなツールを利用して
ある程度のことは学ぶことができ
本当にありがたいことです
でも
今度師匠にきちんとおたずねしてきますね
m(_ _)m
主菓子 春霞 鼓月製
干菓子 千本桜 鶴聲庵製