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大津絵 鬼の念仏図
『不苦者有智』
(ふくはうち)
智有れば苦しからず
前大徳積應師賛
今日も寒さがこたえる一日でしたが
来週は早 節分
そして立春を迎えます
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長板 諸飾り 濃茶点前
10年ほど前
人様にお茶をお教えするようになった
初めの頃は
お点前をしているお弟子さんを前にして
ご注意しようと思っても
右手 左手が
頭の中で混乱してしまい
言いたいことが
うまく伝えられないことが
しばしばありました
しかし
ご指導させていただくことで
あらためて点前の基礎を確認したり
新たな発見も多々あったと思います
もちろん
今現在もそれは変わらず
教えることで
多くを学ばせていただいております
当稽古場に来られている方の中にも
ご自宅や教育の場で
茶道を教えていらっしゃる方が
何人かいらっしゃいます
またそれに加えて
此の度は
お二人の方が
新たに「表千家講師資格」を申請され
不審菴より
宗名の書かれた木札をいただかれました
お茶は
教えることが目的で習うと
いうものではないかもしれませんが
やはり
お弟子さんが
「将来お茶の先生になりたいです」と
おっしゃって下さるのは
喜ばしいことです
「お茶のおけいこ2 基本のけいこ」(世界文化社)に
正井風玄宗匠が
「お茶の先生になる」ということに関し
次のように書いておられます
”お茶と言うのは
通うのもたいへんだけど楽しいな、楽しいなと、
ひたすら精進、一生懸命、どんどん習っているうちに
ふっと気が付いたら
先生になっていたというのが一番理想です”
本当にそうですね
習うのも精進
教えるのも精進です
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干菓子 霜ばしら 九重本舗 玉澤