今日は
八坂神社清々館と
知恩院真葛庵で
毎月開かれている
月釜に出かけてきました
二つのお席の席主の先生が
そろって長生庵とのご縁が深いからか
たまたま寄り付きの掛物が
どちらも兼中斎宗匠の
「醒ヶ井画賛」だったのが
面白いと思いました
清々館の正井宗匠のお席に入って
なんだかいつもと雰囲気が違うような気がして
ふと天井を見上げましたら
いくつかある照明が消されて
部屋の中央のあかりだけがついていました
部屋全体は
なんとなく薄暗くて
客が室内にぐるりと座っている
そのちょうど中央だけが
ぽっと日が射すように
ぼんやりと明るくなっていました
お道具は
「雨」に因んだものが
色々と取り合わされていましたので
部屋の外は晴天だったにもかかわらず
その薄暗いお茶室にいましたら
あたかも雨の降りしきる中
雨宿りをしているような
気分になってきました
宗匠が
「今日はこれだけは見て欲しい」
とおっしゃったのは
織部の水指でした
その水指を引き立てるために
数茶碗にも織部を使われていたことが
とても印象的でした
真葛庵は
滋賀県の外海先生のお席でした
お道具を説明されるお声も優しく
琵琶湖に因んだお道具をとりあわされて
夏らしいお茶を
楽しませていただきました