毎月第1日曜に
鶴屋八幡本店で開かれている
曙会月釜に
出かけてきました
今日は7月7日
七夕祭りです
どんなお道具が
出されるのかなと
楽しみに出かけました
本日の席主は
山口雅弘先生で
ございました
私は直接の面識が無いので
末席の方に座らせていただいたのですが
皆様が遠慮されて
席が始まりませんのでと言われて
不躾ながら
高座させていただきました
でも今回は
色々と直接お尋ねできて
良かったなあと
後から思いました
と言いますのも
席入り前に会記を拝見した時
私のよく存知上げない作家さんの
御名前がいくつも記載されていて
どういう方々なのだろうと
思ったのです
内田稲葉
岡島友仙
五井金水
奥谷秋石
お道具の一つひとつを
お尋ねしていくと
これらの作家さんは皆
明治から昭和にかけて
活躍された
大阪の画家であったことが
わかりました
席主の山口先生は
これら大阪画壇の作品を
多くの人にもっと知ってもらいたいと
強く思っていらっしゃるようでした
殊に
茶の湯が盛んになった明治以降
大阪の作家達が
茶人の審美眼によって
育てられたのだということを
強調されていました
大阪に住む茶人の一人として
何だか誇らしく思えてきました
最も印象に残ったのは
本席の掛物です
庭山耕園 籠に賀茂茄子の画
即中斎筆 荷札の字
即中斎が耕園に送ったという
大きな賀茂茄子と
その荷物に添っていた
即中斎直筆の荷札が
描かれていました
おまけに
その掛物の前に
「荷札」の現物が飾られていて
正に
《茶人に育てられた大阪画壇》を
象徴する
お掛物でございました
日本画以外の作家さんでは
白井半七
角谷莎村
川合漆仙
吉向松月
こういった方々の作品が
使われていて
浪華の美術展さながらの
お道具組を堪能させていただきました
帰り際に
もう一度待合にもどり
大阪三大祭の一つ
天神祭船渡御ノ画を
篤と拝見いたしますと
席主様の
大阪文化を愛するお気持ちが
あらためて
ひしひしと伝わって参りました