10月23日・24日に
愛知県犬山にて
第49回如庵茶会が開かれました
今年も愛知県在住の茶友Nさんを
お誘いして
二人で参加させていただきました
濃茶席のご担当は
大阪世話人(小田商店様)
受付を済ませ
まずは待合にて
炭道具などを拝見
その後
旧正伝院書院にて
ゆっくりと
お菓子と濃茶をいただき
茶入・茶杓・箱などを拝見
お床には
如庵茶会のプロローグに相応しく
織田有楽が
山口駿河守宛に書いた消息が
掛けられていました
ご説明された方が
消息の全てを諳んじて
丁寧に解説して下さり
その真心こもった姿勢に感動しました!
「存星」
という種類の漆器がありますが
その名前の由来は何だろう?と
以前から思っていました
今回「存星」在銘の
香合を拝見し
存星とは
人の名前
という可能性もある?
ということを一つ学びました
本席の如庵に入らせていただき
金海茶碗 銘西王母
の存在感に感動しました!
お茶碗に直に
「金海」の文字が彫られ
これこそ
金海の本歌なのだとか…
正木手と言われる茶入も
初めて拝見し
四つ揃った仕覆に
大切にされてきたその思いを
感じとらせていただきました
薄茶席のご担当は
東京世話人(石黒ギャラリー様)
茶席のテーマは
”戦国武将と和物”
(聞き違いだったらすみません)
待合では
伊達政宗から犬山城主に宛てた
消息に迎えられ
本席に入ると
真っ先に
点前座の不思議な形の風炉に
目が惹きつけられました
唐銅雷文車軸形
二階建て?みたいな形で
近くで拝見しますと
風炉に五徳がくっついていて
そこに小さな四方釜が
乗っていました
お席主も
この形の風炉は
これ以外に見たことがなく
秘蔵の風炉ですと
仰っていました
もう一つ感動したのは
美濃伊賀花入に
入れられていた
珍しい薔薇の花と実
その名も
「ガラシャ」
お床の掛物
「細川忠興書状」を
美しく引き立てておりました
全てをこの場で列挙することは
差し控えますが
綿密に選ばれたお道具が繋がって
壮大な時代劇を演じているような
感動的な御道具組でございました!
ふと
「夏草やつわものどもが
夢のあと」
の一句を思い出しました
お茶席のあとは
お庭の番茶席でほっとひと休みし
ホテル内の点心席へ
暑くも寒くもない
心地よいお茶日和の一日を
楽しむことができました
これまで何度も参加している
如庵茶会ですが
今までに無かったような
程良いゆったりした流れの中で
緊張感のある引き締まった
お席を堪能させていただきました
これからも
可能な限り長く
通い続けたいお茶会だと
思いました