
毎月
鶴屋八幡の茶室で開かれる
「趣味の会」は
流派を超えた月釜です
今月のご担当は
表千家の寺内猛司先生でした
床のお兜ィは
「先者今年無事 芽出度千秋楽」
尋牛斎宗匠の
優しい字で書かれた
二行でした
家元では
仕舞稽古の日に
碌々斎筆のこの掛物が
掛けられるそうです
明治時代
碌々斎が年末にこれを書いた年
家元では火事があり
碌々斎は再建のために
大変な苦労をなさったのだそうです
そんな一年を乗り越えた
その年の暮れに
この掛物が書かれたのだということを
教えていただき
あらためて
この二行に込められた思いを
しみじみと
感じさせていただきました