表千家一期一会

今さらなのですが・・・

皆様は
風炉の湯を汲む時
柄杓をどのように扱っておられますか

これは
出版されている本を見れば
きちんと書かれていることではあります




しかし
稽古はもともと口伝で習ったもので
本で勉強するものではありませんでした


そのためか
作法の細かな点は
習ってきた師匠によって
少しずつ異なっており

お湯を汲む時の杓の扱いについても

師匠により
若干の違いがあるように思います

まず
柄杓の柄を
人差し指と中指の間にあたるようにするところまでは
同じですが

その先が四通りあるようです



①手のひらを上げて柄杓の柄を持ち上げて

そのままの形で手を節の方に滑らせてから

親指を柄の下をくぐらせて柄の上にうつして
汲む形にする

②手のひらを上げて柄杓の柄を持ち上げながら

そのままの形で手を節の方へ滑らせてから

親指を柄の下をくぐらせて柄の上にうつして
汲む形にする

③手のひらを上げて柄杓の柄を持ち上げてから

手を節の方に滑らせながら親指を動かして

汲むように持ちかえる

④手のひらを上げて柄杓の柄を持ち上げながら

同時に手を節の方へ滑らせながら親指を動かして

汲むように持ちかえる


実は
私が名古屋で初めてお茶を習った時には
④の形で教えていただきました

一連の動きを同時にするので
とても難しく感じたことを覚えています


その後
大阪に来て別の先生から
まず柄杓の合が畳と平行になるくらいまで
柄を持ち上げなさい
と言われてからは
③の形でやっていました

しかし
あらためて本を数冊開いて調べてみると

ほぼ①と思われるやり方が記されています

ただ
宗匠方が出ておられる
DVDやビデオも見てみますと
ある宗匠は①または②と見られるやり方でしたが

別の宗匠はあきらかに③のやり方で
お湯を汲んでいらっしゃいました


時間にして
ほんの1秒ほどの所作ですが

色々なやり方があることを知った上で

あらためて心を入れて
丁寧にやっていきたいものと思いました


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