「春は名のみの風の寒さや」の歌の通り
弥生三月の風は
まだ肌に冷たく感じられます
さて
来月の4月4日に
今年唐物のお許しを受けられる方に
相伝のお茶事をいたします
本日は
その出席者の三名の方に
ご案内のお手紙を書きました
もちろん
この方々には
事前にご都合を伺って
ご出席いただけることには
なっているのですが
茶事の1ヶ月前となり
正式にご案内状を送るわけです
この案内が届いたならば
できるだけ速やかに
各自出欠の返事を送っていただくことになります
こんなやりとりから
既にお茶事は始まっていると
言えるのではないでしょうか
そして
いよいよ茶事前日となりますと
あらためて確認の意味を込めて
通常は客の方から
挨拶をいたします
これを「前礼」と申します
本来は
正客から指図を受けた代表者が
直接挨拶に出向くのが
正式なやり方なのだそうですが
実際には
代表者又は各自で
電話や葉書にて
また今では
メールなどですますことも
許されるのではないかと思います
葉書の場合は
前日か二日ほど前には必ず届くよう
投函することは
言うまでもありません