表千家一期一会

盆点相伝茶事

本日は
社中のM様の相伝式を
執り行いました

天気予報では
一日雨模様のようでしたが
奇跡的に
席入りの時には
雨が止んでいましたので
露地をお通りいただき
席入りしていただくことができました

長椅子に毛氈を敷いて
外腰掛けとしています


三年ぶりに
枝折り戸をあらためました


コロナ禍の間は
使うことのなかった蹲踞です

通常の形で席入りいただけることが
しみじみ有り難く感じました



席中に香を焚きしめました

正午の茶事の形式ではなく
席入り後すぐに
濃茶点前をして
相伝させていただきました

不審菴より
届いていた盆点の許状を
お手渡しいたしました

相伝式の後
祝いの膳をお出ししました

赤飯は物相で抜いています


煮物椀

主菓子  名取草  虎屋製


干菓子 蛍 面高 水 亀屋伊織製



本日相伝させていただいたM様は
11年前に初めて教室に来られました

その日以来
帛紗捌きから稽古を始め
ひとつひとつ丁寧に
お茶に向き合って来られました

そして本日
表千家では通常一番奥とされる
盆点を相伝させていただき
感無量の思いでした

”一より習い十を知り
十よりかえる元のその一”

その道に終わりはありません

そのことをM様にお伝えしつつ
私自身もかみしめておりました

”十を知る”までの稽古は
「答え」を外に求めることができます

しかし
”十よりかえる”その道のりには
「答え」は用意されていないと
私は思っています

その「答え」は
自分の中に探すしかない

しかも
その「答え」は一つに決まらず
その時その時で変化する

「今 ここ」だけの「正解」を
その場その場で
自分自身で見つけてゆくこと

それが「楽しい」と
感じることができたら
こんなに素敵なことは無いですね!
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