「随処楽」
(ずいしょにらくなり)
東大別当道善師
心がしずまってさえいるならば
どこにいても安楽の境涯
第二次世界大戦中 ナチス・ドイツの強制収容所での体験の中で
人生の意味を問い続けた心理学者 V.E.フランクルが
次のように語っています
「どんな最悪の状況でも
美しいものを美しいと感じ
心から味わい
それに感謝するという心のエネルギーがあれば
苦境をも乗り越えていけるのです」
廻りにどんな悲惨な状況が現れようとも
それによって心を迄Mされることなく
自分の心の手綱をしっかり握って
自らの意思で心をコントロールすることが大切なのですね
私たちの日常は
強制収容所ほどの過酷な状況ではないにもかかわらず
日々 つまらないことに腹を立てたり
悲しんだりしてはいないでしょうか
そんな時
廻りの状況を憂うことに
エネルギーを使うのをちょっとの間やめにして
無心に咲く花に美しさを見出し
生かされている自分の命に感謝する心を
取り戻す努力をしてみませんか
きっと何かが変わります
保津川びく籠
木槿 (祇園守・花笠) 糸すすき
薄茶 絞り茶巾
主菓子 合歓の花 鼓月製