今年も
京の街にコンチキチンの祭囃子が
鳴り響く時期となりました
『放下着』(ほうげじゃく)
禅居庵一渓師
一切の執着や思慮分別を捨て去れ
そして 悟り開いたというその自負をも
放り捨てよ
昔 子供の頃
友達に言われたことであれこれ悩んでいた時
母親に話すと
「人の言うことなんて ほっときなさい」と
あっさり言われてしまい
その時は
なんだか突き放されたような気がして
さらに落ち込んでしまいましたが・・・
でも
今になって考えてみると
自分ではどうしようもないことを
くよくよ悩むよりは
「放っておけばよい」
という母流の教えだったのかもしれません
他人の言動や
起こった出来事に
囚われず
それら一切を放り捨てて
「今」という瞬間に集中していることが
清々しく生きるコツですね
心の「断捨離」とでも言いましょうか・・・
平水指 薄茶
主菓子 朝涼(あさすず) 鼓月製
干菓子 琥珀