今から18年ほど前
私はお茶事のことを学びたくて
朝日カルチャーセンター主催の
茶事教室に3年間通いました
カルチャーセンター主催と言っても
実は先代の木村宗匠のお宅で
毎月開かれていた
本格的なお茶事の教室でした
一回31、500円
当時の私にとっては
高額な会費ではありましたが
どなたかの紹介などが無くても
希望する人には誰でも
正式なお茶事を勉強させていただくことができ
本当にありがたいことでした
その木村宗匠が
お亡くなりになって13年
本日6月23日は
宗匠のご命日でございました
稽古の始まる前
お茶とうをして
木村宗匠の私なりの思い出を
お話しさせていただきました
主菓子 枇杷 鼓月製
干菓子 おちょま 鍵善良房製
今日のお稽古は
午前の方々だけでした
皆さんがお帰りになった後
点前座に座って
男点前でお薄を点ててみました
昨日出かけたお稽古で
男点前をお稽古させていただいたのですが
実は風炉で男点前をするのも
濃茶の男点前も
初めての経験でした
「引き柄杓」
「胴拭き」
見ていると
さらさらとできそうに思うのですが
実際には
手が思うように動かず
ぎこちなくなってしまい
初心者だった頃の気分を思い出しました
今日は
気が済むまで何度も
引き柄杓の練習をしてみました
しかし
男点前で一番大変なのは
何よりも
素手で釜の蓋を取ることだと
昨日はあらためて実感しました
直前に自分で入れた炭が
勢いよく熾ってきて
いつもならご機嫌♪となるところですが
昨日は
煮えたぎる釜の蓋のつまみを
どうしても素手で持つことが
できませんでした
これからは
男のお茶人さんを見る目が
少し変わるような気がしました