「薫風自南来」
前大徳紹尚師
今日は
日中は汗ばむほどの陽気となり
正に
南からの微風に
夏の到来を思わせる一日となりました
運び 濃茶
風炉の濃茶点前では
茶碗に湯を注ぐ前に
釜に一杓
水を差します
この時
しゅんしゅんと
沸き立っていた釜の音が
鳴り止み
あたかも
時が止まったような
静謐な瞬間が訪れます
その静寂の中
湯が汲まれ
茶碗に注がれます
やがて
釜は再び
しゅう・・・と
静かに鳴り始めます
亭主は
茶筅を茶碗に入れ
ゆっくりと濃茶を練っていきます
茶事の中で
最も緊張する
大切な場面です
主菓子 あやめ園 鼓月製
干菓子 京ふうせん バンチョの実
