今日の研究会は
且坐のお稽古をしました
六名ご出席いただいたので
三客と四客に
香を焚いていただきました
「無事」
大徳寺黄梅院太玄師
今日
私がこの掛物を掛けたのには
いくつかの思いがあってのことです
一つは
今週26日
”無事”に「還暦」の誕生日を迎えられたこと
一つは
この秋から年末にかけて
息つく暇もないほど
色々と気の張ることが続くので
それらを
”無事”やりとげられるようにとの思い
しかし
禅語としての「無事」には
このような一般的な解釈とは
異なる意味があるといいます
すなわち
私たちは
生まれながらにして
尊い仏性の所有者であるのに
そのことを忘れて
外に向かって仏を求め
悟りを求めようとする
そういった
外に向かって探し求める心が
なくなったところを
「無事」
というのだそうです
この世に生を受け
六十年が過ぎて
生まれた年の干支に還った今
外に向かって求めていた
心のベクトルを
方向転換し
自分自身の中心をみつめ
まっすぐに
ぶれることなく
人生の最終ステージに向かって
自分らしく
生きていきたいものと思います
主菓子は
席中ではいただかず
水屋でいただいてから
席入りします
この虫明焼の食籠は
蓋が面白いのですが
それは
又の機会に。。。
み菓子
見るだけなんて・・・
初めて且坐の稽古をする人は
皆びっくりしますね